ヒョンデ「GV80クーペ」はドイツ高級クーペSUVに対抗! 改良モデルに初導入へ

■ライバルのレクサス「RX」にはないボディスタイルで対抗

ヒョンデが展開する高級ブランド「ジェネシス」は現在、SUV「GV80」改良型を開発中ですが、同時にモデル初となるクーペバージョンが投入されることが確実となりました。

ジェネシス GV80 クーペ 市販型
ジェネシス GV80 クーペ 市販型

GV80は、ジェネシス第4のモデルであるとともに、ブランド初のクロスオーバーSUVとして2020年に誕生しました。

現在ミッドサイズSUV市場は、メルセデス・ベンツ「GLE」、BMW「X5」、レクサス「RX」、アウディ「Q5」など、ドイツ、国産車の強豪モデルがひしめき合っています。また流行のクーペSUVもドイツ勢にはすべて設定されており、厳しい戦いとなりそうですが、レクサスRXには導入されておらず、アドバンテージになりそうです。

ジェネシス GV80 クーペ 市販型
ジェネシス GV80 クーペ 市販型

捉えたプロトタイプは、カモフラージュが厳重ながら、緩やかに傾斜したルーフラインを備えた「GV80」のように見えます。

ヘッドライトはGV80のように2つのストリップに分割されていますが、実際の照明要素はより精巧で、G90によく似ています。このことからも、GV80のクーペバージョンは、大幅改良を受けるタイミングで追加されると思われます。

最終市販型では、今年4月に開催されたニューヨークショーで公開されたコンセプトモデルから、デザインが継承されるはずです。また、後部のスリムなラップアラウンドテールライトとダックテールリアスポイラーは、2022年の「X Speedium Coupeコンセプト」を彷彿させ、ポルシェ「カイエン クーペ」にも対抗できるスポーティな仕上がりとなりそうです。

ジェネシス GV80 クーペ 市販型
ジェネシス GV80 クーペ 市販型

リアバンパーの排気口は、コンセプトで見られたデュアルエキゾーストパイプではなく、よりスポーティなクワッドエキゾーストパイプがインストールされているほか、コンセプトのカーボンルーフパネルの代わりに、通常のパネルにサンルーフが取り付けられていることもわかります。キャビン内は現在のGV80にある3列シートは不可能なため、2列レイアウトとなるでしょう。

パワートレインは、GV80に設定されているエントリーモデル・2.5リットル直列4気筒ターボエンジンは見送られ、上位モデルの3.5リットルV型6気筒エンジンのみが設定される可能性があります。

理由はカイエンクーペが最高出力348psからスタートするため、直列4気筒の最高出力304psでは戦えないからと見られます。さらに、G90の3.5リットルのハイブリッドも導入される可能性があり、その場合は最高出力415psを発揮します。

GV80クーペのワールドプレミアは、最速で2023年後半と予想されます。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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