■小型V6エンジン搭載、先代同様に跳ね上げ式ドアが採用
フェラーリは現在、実質「ラ・フェラーリ」後継モデルに相当する次世代電動ハイパーカー「F250」(仮称)を開発中ですが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
雨天の中、マラネッロ近郊でのテスト中をキャッチしたプロトタイプは、巨大なダブルアームワイパーを作動させており、厳重なカモフラージュがほどこされています。
フロントエンドでは、ボンネットフードに高電圧ステッカーが貼られており、このプロトタイプが電動パワートレインを搭載していることがわかります。
以前のラ・フェラーリより複雑なエアロパッケージを備えていることが見られますが、暫定的なボディパーツと、最終的なボディパーツの寄せ集めであることに気づきます。またサイドミラーは、まるでクルエラ・デ・ヴィルが描いたかのような「101匹ワンちゃん」を模したような擬装になっています。
リアエンドのボディから突き出たデュアルエキゾーストパイプはダミーで、本物の排気管はそれよりも少し上に配置、メッシュの後ろに隠されているようです。また垂直エアカーテンの間には、巨大ディフューザーを装備。クワッドテールライトは最終的なものではなく、SF90から一時的に借用されたものである可能性が高いです。
また、フォード「GT40」や「ラ・フェラーリ」のように、ドアの切れ込みがルーフまで伸びていることから、市販型でも跳ね上げ式ドアが採用されるとみられます。
注目のパワートレインは、おそらくV8やV12セットアップではなく、小型のV6を搭載すると思われます。しかし、電気モーターと組み合わせることにより、最高出力は1,000ps以上と予想されています。
F250のワールドプレミアは2024年内で総生産台数は828台と思われ、その内訳はクーペ599台、スパイダー199台、XXは30台と予想されています。しかし、別ニュースソースからは限定600台という情報も入っており、価格は200万ユーロ(約3億2000万円)程度となりそうです。