■15インチサイズの自立式インフォテインメントタッチスクリーン搭載
フォルクスワーゲン(VW)は現在、世界を代表するハッチバック「ゴルフ」改良型を開発中ですが、その派生プラグインハイブリッドモデル「ゴルフGTE」の市販型プロトタイプをカメラがはじめて捉えました。
ゴルフGTEが日本市場でデビューしたのは2015年。ゴルフ8改良モデルでさらなる進化がみられそうです。同ブランドでは、次世代ゴルフがフルエレクトリックになることを認めており、おそらく従来型動力モデルが受ける最後のフェイスリフトになります。
暑い天候下でテスト中を捉えたプロトタイプは、よりスリムになったヘッドライトを装備。フロントバンパーはわずかに修正されていますが、それを隠すために巧妙なカモフラージュがほどこされているほか、X型の5ポイントLEDは見当たりません。
リアエンドでは、LEDテールライトに先代ゴルフGTEと同じ形状に偽装したステッカーが貼られており、グラフィックは新設計されるはずです。下部バンパーにはダミーのエキゾーストパイプが残されていますが、市販型では削除されると思われます。
サイドから捉えたスパイショットでは、ダッシュボードから突き出た大きなスクリーンが見てとれます。また内部は、最新の「ID.7」と同じ15インチサイズの大型の自立式インフォテインメントタッチスクリーンによって占められているほか、ステアリングホイールの静電容量式タッチボタンを廃止し、従来のコントロールに戻していることがわかります。
下位グレードにはID.3のような小型の12インチスクリーンが搭載される可能性がありますが、それでも現在のゴルフの10インチディスプレイよりも大きくなります。
ボンネットの下に変更があるか断定は避けますが、この秋デビューするVWグループのシュコダ「コディアック」に、1.5 TSIエンジンをベースにしたプラグインハイブリッドバージョンが搭載されていることを忘れてはいけないでしょう。GTE改良型では、古い1.4 TSIから、新開発の1.5リットルターボチャージャー付きガソリンエンジン+電気モーターに切り替わると予想されます。
ベースのゴルフ改良型、GTEともにワールドプレミアは2024年内と思われます。