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■燃料タンクの「KAWASAKI」マークも往年のスタイルに
1970年代の名車・Z1を彷彿とさせるスタイルと、最新テクノロジーを駆使した動力性能などが魅力のカワサキ製ビッグネイキッド「Z900RS」シリーズ。
2017年の登場以来、大型バイクとしては異例の大ヒットを続けている人気モデルですが、2024年モデルとして往年のZ1で採用された車体色をオマージュした特別カラーの「Z900RSイエローボール エディション(Z900RS Yellow Ball Edition)」が登場しました。
また、スタンダード仕様では2タイプの新色を採用し、いずれも2023年7月15日(土)より発売されます。
●Z1スタイルを現代風にアレンジ
1972年に発売され、世界中でいまだに高い支持を受ける名車「900Super4」、通称「Z1」のスタイルをモチーフとしたフォルムを持つのがZ900RSです。
水冷ながら美しいフィンを持つ948cc・水冷並列4気筒エンジン、ティアドロップ型の燃料タンクやテールカウルなどで、ビンテージ感満点のスタイルを演出。
また、トラクション・コントロールやマルチファンクション液晶パネル、LEDヘッドライトなどの最新テクノロジーや高性能パーツも搭載し、街乗りから長距離ツーリング、ワインディングやサーキットのスポーツ走行まで、幅広いシーンで高次元の走りも実現します。
ラインアップには、スタンダード仕様の「Z900RS」、オーリンズ製リヤショックなどを採用したハイグレードな「Z900RS SE」、フロントカウル付きの「Z900RSカフェ」を用意。
いずれも、ビンテージ感満点のスタイルや、細部にまでこだわった質感の高い装備を誇ります。
●細部の装備もZ1をオマージュ
そんなZ900RSに追加されたのが「Z900RSイエローボール エディション」です。
これは、往年の名車Z1に使われた通称「イエローボール」をオマージュした仕様で、深みのあるキャンディグリーンをベースに、鮮やかなイエローボールを配色。特別な技法の重ね塗りを施すことで、艶やかで重厚な質感を生み出しているのが特徴です。
ちなみに、現行モデルのZ900RS SEにも似たようなカラーが採用されており、継続販売されますが、こちらはブラックをベースにイエローを配色。正式なカラー名も、イエローボール エディションが「キャンディグリーン」なのに対し、SEでは「メタリックディアブロブラック」となっています。
また、イエローボール エディションでは、細部の装備についても、よりZ1をイメージした仕様に変更されています。
たとえば、燃料タンクの「KAWASAKI」マークは、Z1などに採用されていた書体をイメージした仕様を採用。SEはもちろん、カフェやスタンダード仕様などのマークが「Kawasaki」とKのみ大文字でほかは小文字となっているのに対し、全てを大文字にした仕様が使われているのです。
さらに、パルシングコイルカバーやゼネレーターカバーには「DOHC」マークを装備。これも、ほかのグレードにはない装備で、同じくZ1を彷彿させるギミックです。
ほかにも、Z1イメージのサイドカバーマーク、上質感のあるシボ入りシートレザー、クロームメッキ仕上げのサイドグリップなどを採用。
ちなみに、イエローボールという名称は、元々はZ1ファンの間で流行した愛称。それが、そのままモデル名となっているというのは、まさにメーカー公認の色となったといえますね。
●スタンダード仕様は新色採用で新鮮さをアップ
さらに、スタンダード仕様のZ900RSには、前述の通り2タイプの新色が登場しました。採用されたのは、どちらもカラー名は「メタリックディアブロブラック」ですが、ブルー×ブラックのツートーンをあしらった仕様と、ブラックの車体にピンストライプを配した仕様を用意しています。
いずれも、従来のカラーとは一線を画す配色を施すことで、新鮮なイメージも演出しています。
なお、価格(税込)は、Z900RSイエローボール エディションが156万2000円で、スタンダード仕様が148万5000円。
また、Z900RS SEとZ900RSカフェも、カラーを継続して販売。価格(税込)は、Z900RS SEが170万5000円、Z900RSカフェは151万8000円です。
(文:平塚 直樹)