■「C-TYPE CONTINUATION」「D-TYPE CONTINUATION」の日本初上陸を記念して一般公開へ
ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、ジャガー・クラシックが現代に忠実に再現した「C-TYPE CONTINUATION」「D-TYPE CONTINUATION」の日本初上陸を記念して一般公開すると発表しました。近年、ジャガーとランドローバーは、かつての名車をレストアなどで積極的に復刻させています。
一般公開されるのは、富士スピードウェイ内の富士モータースポーツミュージアム。東京プリンスホテル(駐車場)でも披露されます。
ジャガーC-TYPEとD-TYPEは、レース専用車として開発され、最も成功したモデル。
C-TYPEは、1951年にル・マン24時間耐久レースに初参戦で優勝する、という快挙を成し遂げています。その後、1953年にも平均速度105.851マイルの新記録を打ち立てて優勝しました。
D-TYPEは、ル・マンでの優勝を目指して開発したモデルで、1955年、1956年、1957年で3年連続となる総合優勝を果たしました。
現在、台数限定で販売中のジャガーC-TYPE CONTINUATION、D-TYPE CONTINUATIONは、ジャガーが誇るレーシングマシンを新たに製作したモデル。ユーザーの要望に応じたパーソナライズも可能だそうです。
当時の機械製図と最新のCAD技術を駆使して設計され、英国コベントリーにあるジャガー・クラシックで手作業で製造されます。1台あたり3000時間以上もかかる綿密な工程もあり、伝説の直列6気筒「XK」エンジンのチューニングとバランスを完璧にするために、エンジンだけで9ヵ月もかかるそうです。
C-TYPE CONTINUATIONは、1953年のル・マン24時間耐久レースで優勝した車両と同じ仕様になり、革新的なダンロップディスクブレーキのセットアップも施されます。
ボディサイズは、全長3990mm×全幅1640mm×全高980mm(スクリーンを除く)。搭載されるパワーユニットは、3.4Lの直列6気筒トリプルウェバーキャブレターで、4速MT(当時の仕様と同様のPlessey Dynamics社製の油圧ポンプ付き)が組み合わされています。
シャーシは、マルチチューブラーフレーム(鋼製)で、サスペンションはフロントが独立懸架式(ウィッシュボーン式およびトーションバースプリング)、リヤがパンハードロッドになっています。
D-TYPE CONTINUATIONは、1956年に最後の1台が製造されてから62年の時を経た2018年に、パリで開催された「サロン・レトロモビル」にてプロトタイプを初披露しました。
今回の復刻版は、1955年仕様のショートノーズと1956年仕様のロングノーズの2種類から選択可能。ショートもロングもオリジナルに忠実に再現されながら、耐久性向上のためにボディパネルを厚くし、FIA公認の4点式シートベルト、自動消火システム、スロッシング(振動)を軽減する最新の燃料バッグも備わります。
また、エクステリアは16色のヘリテージカラーを、インテリアカラーは9種類を用意。エンジンは、3.4Lの直列6気筒トリプルウェバーキャブレターで、ショートノーズ版は295bhp、ロングノーズ版は320bhpを発生します。
車両本体価格は「C-TYPE CONTINUATION」が1,500,000ポンド(約2億6000万円)、「D-TYPE CONTINUATION」は1,750,000ポンド(約3億350万円)となります(日本円への換算は、2023年5月31日時点)。
なお、日本でも少量が販売されます。車両本体価格には消費税、運送費、通関料は含まれていません。また、希望の仕様によって価格が変わる可能性があります。
■一般公開
「JAGUAR CLASSIC MUSEUM DISPLAY at FUJI MOTORSPORTS MUSEUM」
●開催日:2023年6月5日(月)~6月14日(水)
●会場:富士スピードウェイ 富士モータースポーツミュージアム内
「Ralph’s Coffee & Cars supported by Octane」
●開催日時:2023年6月18日(日)7:00〜10:00
●会場:東京プリンスホテル 駐車場
(塚田 勝弘)