■謎のプロトタイプの正体はEVにリボーンする「CLA」の可能性
2022年から捉えていたメルセデス・ベンツ謎のセダンの正体が見えてきました。
オートモーティブニュースは、メルセデス・ベンツが5月中旬、北米ディーラーミーティングを開催し、出席者には合計8台の異なる車両が見せられたと報じました。
そのほとんどはすでに公開されているといいますが、そのうちの1台が昨年から捉えていたコンパクトセダンで、「EQAセダン」「EQXX」市販型、あるいは「Aクラスセダン」後継モデルと噂されていたモデルです。
しかし、最新情報でフルエレクトリックとして生まれ変わる「CLA」後継モデルになることが有力、ということがわかりました。
このモデルに関して詳しいことは明かされていませんが、ICEを搭載した現行型「CLA」より一回り大きく、洗練されているといいます。
また、エレクトリックモデル専用「EQ」の名称は使われず「CLA」と呼ばれる可能性を示唆、これは先日、同ブランドが近い将来その呼び名を捨てるという情報と一致します。
また市販型では、メルセデス・ベンツの次世代基盤「MMA」(メルセデス・モジュラー・プラットフォーム)を採用。このアーキテクチャは2024年に世に出る計画で、新世代「MB.OS」(メルセデス・ベンツ・オペレーション・システム)を搭載し、航続距離は約400マイル(644km)を目指しているといいます。
これ以上の情報はありませんが、あるディーラーはこのクルマを「EV時代の征服車」と評し、テスラから顧客を奪おうとしていると述べたといいます。
さらに電気SUV「EQC」後継モデルとなるフルエレクトリック「GLC」も登場予定です。こちらは、ICEを搭載した現行モデルよりも曲線的なスタイルを持ち、航続距離は約300マイル(483km)になるといいます。
同ブランドでは、乗用車やクロスオーバーに加えて商用車にも注力しており、電動スプリンターが今年後半に米国に導入されると噂されているほか、「高級中型乗用バン」と「さまざまな電気RV」が続くと予想されます。