■5.2リットルV12エンジンは電動化の噂
アストンマーティンは5月24日、2ドアスポーツカー「DB11」後継モデルとなる「DB12」を正式発表しましたが、その派生オープンモデルとなる「DB12ヴォランテ」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
見慣れたグリーンラップをまとったプロトタイプは、DB12へ車名変更となるものの、大幅改良に近いことがわかります。
それでも、見えているグリルは実際はより拡大されており、顕著なフロントスプリッターや、スリムなインテークを備える新設計のボンネットも確認できます。またヘッドライト上部には、ブロック状のLEDデイタイムランニングライトが配置されています。
側面では、フロントタイヤ後部に深い開口部を装備、ボンネットからリアフェンダーまでシャープなキャラクターラインが走っているほか、足回りでは5セットのデュアルスポークを備えた、黒いホイールを装着しています。
キャビン内は旧型のメルセデス製インフォテイメントシステムが、最新のタッチスクリーンディスプレイに置き換えられ、センターコンソールに配置されます。
またミニマルなシフター、高品質のスイッチギア、スリムなエアベントを備えるほか、ステアリングホイールと最新のデジタルインストルメントクラスターもクーペと共有します。
注目の心臓部には、メルセデスAMG「SL 63」と共有する4.0リットルV型8気筒ツインターボ強化バージョンを搭載。最高出力680ps・最大トルク800Nmというセグメント最高のパフォーマンスを発揮し、DB11の最高出力535ps・最大トルク675Nmを大幅に塗り替えます。さらに最新情報では、5.2リットルV12エンジンも電動化され復活する可能性があるといいます。
DB12ヴォランテのデビューは2023年内と予想されるほか、同ブランドでは2026年までに8つの新型モデルを発売する準備を進めており、その1台はブランド初の完全EVとなるでしょう。