■最高出力は1,927psの「バディスタ アニバーサリオ」に続く限定モデル
アウトモビリピニンファリーナは、今年の夏に新しい限定版スーパーカーを発表することで、高級電気自動車業界での地位を強化する計画を発表しました。
同社のCEOであるPaolo Dellacha(パオロ・デラッチャ氏)は、同社の5周年記念に合わせてこの発表を行い、新型スーパーカーは今後続くであろう、未発表モデルの最初のものになると語りました。
またこのイベントでは、元ePowertrainおよび高電圧システムディレクターのAndrea Crespi(アンドレア・クレスピ氏)と、生産ディレクターのAndrea Novello(アンドレア・ノヴェッロ氏)が、最高技術責任者および最高責任者の地位に昇進したことも発表されました。
新CEOデラッチャ氏は、「私たちは将来、さらに多くの顧客を喜ばせることに尽力しており、私たちのチームはこの夏、成長する顧客コミュニティのために準備した、壮大な新しいクルマの最初のものを発表できることに興奮しています。私たちは、ピニンファリーナの名前の遺産を尊重しながら、デザイン創造性の新しい次元を目指して行きます」と明言しています。
クレスピ氏は、高級ブランド向けの電動化アーキテクチャと、電気自動車の設計に関する専門知識を持ち、「バディスタ」の開発に重要な役割を果たており、新しいCTOとして、ピニンファリーナの将来の、すべての高級車の技術開発を主導することになります。一方、アンドレア・ノヴェッロ氏は、高級車と車体開発における豊富な経験を、COOとしての新しい役割にもたらすと思われます。
2023年夏登場の限定スーパーカーですが、バティスタに続くものになります。バディスタは、120kWh のバッテリーパックが搭載されており、4つの電気モーターに電力を供給、システム合計の最高出力は1,900ps、最大トルク2,340Nmを発揮します。
また1/4マイル(0-400m)加速で、これまでの記録保持車リマック「ネヴェーラ」をわずか0.03秒上回り、8.55秒のタイムを記録、世界最速の量産車の新記録を樹立しています。
ティザーイメージではスポーティかつコンパクトなリアウイングや、威嚇するブーメラン型ボンネットフードのシルエットが確認できます。新型スーパーカーの価格ですが、世界限定5台のバディスタ アニバーサリオが3億円超えのため、新型は4億円程度まで向上する可能性があるほか、0-400m加速の新記録を狙えるスペックが予想されます。