■トロをベースに開発、「700」と「1000」の上、「1500」の下に配置
ステランティスグループのラムブランドは現在、新型ピックアップを開発していますが、その最新プロトタイプをカメラが捉えました。
RAM(ラム)は、FCA(フィアット・クライスラー・オートモービル)がラムブランドとして販売する大型ピックアップトラックです。以前はクライスラーがダッジブランドで販売していましたが、現在は独立してラムブランドで販売されています。
このプロトタイプは、「Project 291」として知られているRAMの全く新しいピックアップトラックです。前回の記事では、「RAM 1200」とお伝えしましたが、今回あらたに「Ram Dakota」の車名が候補に上がっていることがわかりました。
1200はかつて、三菱「トライトン」のリバッジネームとして中東地域で販売されていたピックアップトラックの名称で2016年から2019年まで使用されており、「1200」が採用されれば、4年振りの復活となりますが、その車名が注目されます。
スウェーデン北部で白昼捉えたプロトタイプは、ステランティスのフィアット「トロ」と出現。市販型ではトロをベースに開発が進められており、最終的には「700」と「1000」の上、「1500」の下に配置されます。
前回の暗闇と異なり、白昼ではありますが、厳重なカモフラージュに変化はなく、広いグリル、円形のヘッドライト、比較的広いホイールベースを垣間見ること以外には何も明らかにされていません。
市販型では、ジープ コマンダーも支えている「スモールワイド4×4 LWB」アーキテクチャを採用、パワートレインは少なくとも2つの異なるパワートレインが利用可能となります。1つは、2.0リットル直列4気筒ターボチャージャー「タイガーシャーク」エンジンの最新バージョンで最高出力200ps以上、ZF製の9速オートマチックトランスミッションと組み合わされます。
もう1つは、2.2リットル直列4気筒マルチジェットIIターボディーゼルエンジンで、最高出力203psを発揮。同じくZF製9速ATと組み合わされます。このエンジンは、2015年にヨーロッパのジープ「チェロキー」でデビューしましたが、2024年に登場するフィアット「トロSUV」 にも採用される予定となっています。
RAM新型ピックアップ市販型は、2024年モデルとして2023年後半にデビューが予定されています。