■全体的にポルシェ「カイエン クーペ」を彷彿させるデザイン
情熱の国スペインを拠点とする「クプラ」が開発を進める新型クロスオーバークーペSUV、「タバスカン」市販型プロトタイプをカメラが初めて捉えました。
クプラは、フォルクスワーゲン(VW)グループ傘下のセアトが展開するパフォーマンスブランドで、タバスカンは2019年に公開された「タバスカン コンセプト」の市販型となります。
同ブランドでは、「Born」に続く2番目のバッテリー式電気自動車であるとともに、ブランド初のエレクトリックSUVとなります。
2021年3月には、2024年に生産バージョンを発売する計画を発表、2022年6月には、VW「ID.4」のテストミュール姿のプロトタイプが出現しています。
今回スウェーデン北部で発見されたプロトタイプは、完全なプロダクションボディと、最終的なヘッドライトを装備。
コンセプトほど極端ではないものの、くさびのような形状を維持。フロントエンドでは、傾斜したボンネット、三角形のヘッドライト、エアカーテンとして機能する顕著なエアインテークが確認でき、全体的にポルシェ「カイエン クーペ」を彷彿させるデザインです。
側面では、角張ったサイドウィンドウ、上向きのスイープショルダーライン、フラッシュマウントされたドアハンドル、かなり大きく、空力的に最適化されたホイールなどが見てとれます。リアエンドでは、コンパクトなスポイラーとスリムなLEDテールライトを装備、アグレッシブなバンパーや、ナンバープレートのくぼみが特徴的です。
キャビン内には12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと、可動式の13インチのインフォテインメントシステムが装備されます。また市販型では、コンセプトの独立したリアシートは廃止されると予想されます。
市販型スペックは、パワートレインをVW「ID.5 GTX」と共有する可能性があり、その場合、タバスカンは77kWhのバッテリーを装備、最高出力300ps・最大トルク460Nmを発揮するデュアルモーターのセットアップが期待できます。