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■バイクのタイヤは四輪より減りが早い!
個人的な話になりますが、ここ10年ほど所有してきた四輪は、ほとんどが実用車で5年程度で乗り換えだったこともあり、タイヤが減ってしまって交換したという経験はありません(雪用タイヤに換えたことはあります)。
そういうわけで、いまどきのタイヤは5万kmくらいはもつものだ……という風に思い込んでいたのですが、バイクの場合ことスポーツモデルでは、そうはいかないようです。
こちらのコラムではお馴染みですが、筆者の愛機はホンダCBR1000RR-R FIREBLADE SPというリッターバイクのスーパースポーツモデルです。
自分の青春時代を思い出して20世紀の表現を使えば「レーサーレプリカ」といったキャラクターで、正直なところ普段使いには向いているとは言い難いモデルです。
●街乗りメインでフロント寿命は5000km
そうした部分は承知の上で所有しています。むしろ非日常を味わうために持っているといったほうがいいかもしれません。所有してから2年半経ちますが、オドメーターは3500kmを超えたくらいといった状況です。
そんな愛機ですが、半年点検でタイヤ溝が残り少なくなっていることを指摘されました。
バイクのタイヤは溝深さが0.8mmを切ると車検に通らなくなりますが、1.2mmしか残っていないというのです。たしかにスリップサインもかなり表面に近くなっています。
●リヤが減らないのはアクセルを開けていないから?
基本的に街乗りメインでサーキット走行はまったくしていません。ライディングスクールには参加しているので低速での急ブレーキなど多少はタイヤに負担をかけたことがあるかもしれませんが、3500kmを超えたくらいでこれほど減ってしまうということは、5000kmもすれば車検に通らないレベルで摩耗が進んでしまいそうです。
CBR1000RR-Rが”レーサーレプリカ”で、タイヤも摩耗の早いハイグリップタイプを標準装着しているという部分も影響しているのかもしれませんが、それにしてもタイヤの減りが早いことに驚かされます。
おもしろいことにリヤタイヤの溝は3.0mm以上も残っていました。最高出力218馬力のリッター・スーパースポーツバイクですが、街乗りではアクセルを開ける機会があまりにも少なく、リヤタイヤに負担をかけていないという自覚はあるので、溝が残っているのは納得。
そういえば、ライディングスクールで急制動の練習をしていると、リヤタイヤが浮いていることを指摘されることもありました。リヤを浮かせようとハードブレーキングをしたわけではなく、無意識のうちにフロントタイヤに負担がかかるブレーキをするクセがあるのかもしれません。
いずれにしても、世界的なインフレや原材料高騰によって二輪用タイヤの価格も上昇しています。5000km程度で交換することになるのはランニングコスト的に気が重いところですが、安全にライディングを楽しむにはタイヤをケチるわけにはいかないのも事実。
まもなく訪れるであろうタイヤ交換に向けて、貯金をはじめようと決意する今日この頃です。