■スバルらしく、新型クロストレックをアウトドアに連れ出す仕様を提案
今年の東京オートサロン2023のSUBARUブースでは、SUVにも強いスバルらしいコンセプトモデルも展示されています。
注目は何といっても「クロストレック BOOST GEAR CONCEPT」。昨年発表されたばかりのクロストレックをベースに、見た目や走行性能だけでなく、道具としてもアウトドアで使い倒せる機能を満載したモデルです。
エクステリアは、ワイルドな印象の2×5本スポークの17インチホイールに、ヨコハマジオランダーのマッドテレーンタイヤが走破性の高さを物語っています。
このホイールにはアクセントとして、ターコイズブルーを差し色に使用していますが、エンブレムやマッドスラップにもブランドカラーとして使用されています。
このターコイズブルーは、旅の守護石と言われているターコイズが由来となっているそうです。交通安全を祈る思いが込められているそうで、まさにスバルらしさを感じる部分といえそうです。
フロントグリル内のLED補助灯やキズ防止にも役立つチッピング塗装が、本格的な林道走行も余裕でこなしてくれそうな印象です。
特徴的な部分としては、サイドのロアプロテクター部にはステップを装備。ルーフに備えるLEDライトバーを装備するキャリアに、様々なキャンプギアを積み込んだ際にも、わざわざドアを開けることなく積み下ろしをする際にも役立ちそうな印象。
ドアパネルのプロテクターはなんと開閉式で、テーブルにもなるという優れもの。キャンプ経験者ならお分かりだと思いますが、実はアウトドアシーンでこうしたちょっとした物置きやテーブルはかなり重宝します。
また展示車両は、ヒッチキャリアを装備。後部にマウンテンバイクを搭載していましたが、Cピラー部分にマグネット内蔵のカバーを装備。
ちょっと自転車のメンテナンスをしたいときなどに工具をくっつけておけますし、アウトドアで料理を楽しむ人は金属製の調理器具にも使えそうです。
フロントフェンダーには、アームを内蔵することで、GoProなどアクションカメラを装着可能。ラフロードの走行シーンを撮影したら、きっと迫力満点の画像が撮れそうです。
ヘッドライトやテールランプにカバーが装備されていますが、見た目の印象を変えてくれるだけでなく、スキーやスノボを立てかけた際に傷がつかないようにするプロテクター機能の役割ももつそうです。
もともと走行性能の高さは、ウインタースポーツユーザーをはじめ、アクティブライフを楽しむ人たちから高い評価を得てきたスバル。
クロストレックブーストギアコンセプトは、走りに加え、道具としてもアクティブライフで役立つ機能をたくさん装備しています。
これらの装備は決して見た目だけでなく、実際にアウトドアでクルマを使うユーザーにとって「あったらいいのに」「これは使える!」を感じさせる、見た目だけでない作りこみにとても感心させられました。これは是非とも市販化して欲しいモデルです。
(井元 貴幸)