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■ブースの“玄関”は巨大なキドニーグリル
遠くからもひと目でそれとわかるのが、BMWブース。高さ3mを優に越す巨大なキドニーグリルは、東ホールの中でも圧倒的な存在感を放っています。
グリルの中へ吸い込まれるように足を踏み入れてみると、クルマ好きの物欲を強烈に刺激する展示の数々が待ち受けていました。
●テーマはレーシングスピリットのアイコン「M」
7年ぶりに東京オートサロンに帰ってきたBMW。展示の目玉は、“東京オートサロン限定モデル”のM4。
2022年6月にワールドプレミアした新型マシン「M4 GT4」の姿を模した大胆な1台です(ベースはM4 Competition M xDrive)。
ほかにも、M3 Competition M xDriveや、M240i xDrive、2022年のスーパーGT第3戦鈴鹿ラウンドでGT300クラスを制したM4 GT3、そしてBMW Motorradにおいて2番目のMモデルとなる新型「M 1000 R(エム セン アール)」が展示されています。
お気付きのように、今回のBMWブースの鍵となるのは「M」。BMWのレーシングスピリットのアイコンであるMの名を冠する高性能アフターパーツ・Mパフォーマンスパーツをまとった展示車の数々は、いずれもレーシーでストイックな雰囲気。
自分の愛車にもこのスポイラーを付けたら…とか、このホイールに変えれば…など、妄想が止まらない展示手法に唸らされます。
●BMW Team Studieの2023年体制も明らかに
プレスデイに報道関係者へ向けて行われたカンファレンスは、同社がサポートするTeam Studieの2023年シーズンの体制発表の場にもなりました。
2023年は、昨シーズンまでと同様に、スーパーGT GT300へM4 GT3で参戦。
監督:鈴木BOB康昭
ドライバー:荒 聖治、柳田真孝(新加入)、ブルーノ・スペングラー(新加入)
という体制でシリーズへ挑むことを明らかにしました。
ブルーノ・スペングラーといえば、DTM界の名ドライバーとして名を馳せる人物。2012年にはDTMでドライバー/チーム/マニュファクチャラーの3部門でシリーズチャンピオンを獲得。それを記念して、彼のレースカーをモチーフにしたM3限定車が発売されたこともあるほどのレジェンドです。
新たに整えた布陣で、ベテランスタディBMWは2023年にさらなる躍進を見せるのか。ますますスーパーGTから目が離せそうにありません。
(三代やよい)