最新日産GT-R。見た目の進化とともに、待望のバンパーやスポイラーや…が付いた!【東京オートサロン2023】

■GT-Rの2024年モデルは新デザインに

2024年モデルのGT-R

そそそ、そう来ましたか? 東京オートサロンで発表された市販車のなかでもっとも注目すべきモデルといえば、「日産GT-R」。

前作の2022年モデルでファイナルかと思われていたものの、まだ続きがあったことにまずびっくりです。

そして公開された2024年モデルを見て驚いたのは、なんといっても見た目。

2024年モデルのGT-R NISMO

GT-Rには標準タイプのほか、高性能仕様の「NISMO」がありますが、どちらも前後バンパーのデザインが新しくなったのです。

バンパーを変えるのは新しさを感じさせるマイナーチェンジのお約束ポイントとはいえ、このタイミングでスタイリングに変更を加えるとは思っていなかったので驚きました。

2024年モデルGT-R NISMOのリヤ

リヤに回ると、両車ともリヤバンパーやリヤスポイラーが変更されていますね。

NISMOに関しては、リヤバンパーの左右端がカーボンむき出しの垂直尾翼のような形状になり、後方へ延長したトランクリッドとともに、ロングテール化を実現しているのが特徴的。

そうそう、NISMOはトランクリッドの形状も標準車とは異なるのでした。

GT-R NISMOのリヤはロングテール状に
GT-R NISMOの巨大なリヤスポイラーはスワンネック式

また、NISMOのレーシングカーっぽい見た目を作り上げているリヤウイングも、2024年モデルは上部から吊る構造のスワンネック(ステーが白鳥の首のような形だからそう呼ばれる)に。

ダウンフォースを発生するウイング下面からステーがなくなることで、面積が増えてより強いダウンフォースを発生するというわけです。

2024年モデルGT-Rのリヤスポイラーは新造形

ちなみに、標準車もリヤウイングが新デザインとなり、「より幅広く、より後方へ」となっていますが、何を隠そう、標準車のリヤウイング形状が変更されるのは、2007年のR35型デビュー以来、初めてなのでした。

●2024年モデルのGT-R NISMOに追加された新兵器とは?

GT-R NISMOの2024年モデルには今までなかったアレが追加された

ところで、GT-R NISMOにはこれまで備わっていなかった”あるもの”が追加されたのですが、それを聞いた時には正直なところ「えー、今さら? というか、今までついていなかったことにビックリだわ」と思ったのはここだけの内緒です。

新たに追加されたアイテムは、機械式のフロントLSD。

強いトラクションを得るためにLSDを装着するというのは、走りを求める車両では常識ですが、今までフロントについていなかったとは驚きじゃないですか?

●これが2024年モデルGT-Rの進化ポイント

ちなみに、2024年モデルの進化点としては以下となっています。

【GT-R】
●外装部品変更~ダウンフォース増加(前後バンパー、リヤウイング)
●電子制御サスペンション制御変更
●車外騒音法規対応新構造マフラー/エンジン適合

【GT-R NISMO】
●外装部品変更~ダウンフォース増加(前後バンパー、リヤウイング、トランクリッド)
●サスペンション減衰力チューニング
●電子制御サスペンション制御変更
●新RECAROシート採用
●フロントメカニカルLSD
●ATEESA ETS(4WD制御)チューニング
●車外騒音法規対応新構造マフラー/エンジン適合

(工藤貴宏)

この記事の著者

工藤貴宏 近影

工藤貴宏

1976年長野県生まれ。自動車雑誌編集部や編集プロダクションを経てフリーの自動車ライターとして独立。新車紹介、使い勝手やバイヤーズガイドを中心に雑誌やWEBに執筆している。現在の愛車はルノー・ルーテシアR.S.トロフィーとディーゼルエンジンのマツダCX-5。
AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。
続きを見る
閉じる