■フロントエンドではグリルデザインを修正、エアインテークを含むバンパーも新設計
メルセデス・ベンツは現在、世界的人気を誇る本格オフローダー「Gクラス」改良型の開発に着手していますが、その最強モデルAMG「G 63」市販型プロトタイプをカメラが捉えました。
ドイツ語で「オフローダー」を意味する「ゲレンデヴァーゲン」(頭文字からGクラスに)は1979年に登場。日本では現在も「ゲレンデ」の愛称で親しまれています。第2世代となる現行型は2019年にデビュー、これが初の大幅改良となります。
スウェーデン北部で捉えたプロトタイプは、サイドマウントエキゾーストパイプとワイドボディキットから、このプロトタイプがパフォーマンスフラッグシップの「AMG G63」であることがわかります。
ボディ前後をカモフラージュしていますが、改良型のフロントエンドでは、グリルデザインを修正、エアインテークを含むバンパーも新設計されます。そのほか、リバースカメラがリアバンパーに再配置されるほか、後部ではLEDテールライトのグラフィックが新設計されるといいます。
改良型最大の注目は、キャビン内。Sクラス、Cクラス、SLの新しい大画面レイアウトを提供するかどうかはわかりませんが、新しいインフォテインメントシステムが搭載されることは間違いなく、ついにGクラスに初のMBUXが採用されるでしょう。また、センターコンソールを新設計し、トラックパッドは廃止となりそうです。
パワートレインは、ガソリンV8と直列6気筒ディーゼルパワートレインが再び提供される可能性が高く、これは4気筒ハイブリッドにダウンサイジングされないAMGの1つです。
しかし、それはGクラスが電動化のトレンドを無視しているという意味ではなく、現在の4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンにマイルドハイブリッドシステムを追加、一時的に最大21psを追加できる電気モーターを備え、最高出力は598psを発揮すると予想。より多くのパワーとより優れた燃費を実現するはずです。
Gクラス改良型のデビューは、2023年春に期待されています。