新幹線がたったの250円で乗れる!スキーシーズンしか楽しめないお得な?区間

■スキーシーズンだけ営業するガーラ湯沢駅

新幹線といえば、最高速度240km/h以上で都市間を結ぶ高速鉄道です。在来線と比べると所要時間が大幅に短縮できる代わりに、新幹線特急料金もそれなりの金額となっています。

そんな新幹線に、コミコミ250円で乗車できる区間があります。それが、越後湯沢〜ガーラ湯沢間です。

ガーラ湯沢駅に停車しているE7系新幹線「たにがわ」

ガーラ湯沢駅は、上越新幹線・越後湯沢駅から分岐した場所にあります。越後湯沢〜ガーラ湯沢間は上越新幹線と線路が繋がっていて、新幹線の車両で営業運転をしています。

が、実は法律上では、在来線の上越線の支線という扱いとなっています。そのためこの区間の料金は運賃150円と在来線特定特急料金100円の合計250円となっています。

ガーラ湯沢駅
ガーラ湯沢駅

ただし、越後湯沢〜ガーラ湯沢間の距離はわずか1.8kmで、新幹線は完全に徐行運転です。かつては越後湯沢〜ガーラ湯沢間のみを走る「たにがわ」「Maxたにがわ」が存在しましたが、現在は東京からの直通列車だけを運転しているようです。

●ガーラ湯沢駅ってどんな駅?

ガーラ湯沢駅はガーラ湯沢スキー場に直結した臨時駅です。

ガーラ湯沢駅の駅舎

ガーラ湯沢スキー場は、世界で唯一の新幹線駅と直結したスキー場で、JR東日本の社員のアイディアから実現して、1990年12月20日に開業しました。

ガーラ湯沢駅は、上越新幹線の保線基地のスペースを活用して設置したもので、東京から上越新幹線で直通し、最速74分でアクセスすることができるのが大きな魅力となっています。

ガーラ湯沢駅のホームは1階、改札口ときっぷ売り場は2階にあります。

ガーラ湯沢駅の駅舎は、ガーラ湯沢駅のスキーセンター「カワバンガ」の施設にもなっていて、1階には駐車場、2階にはチケットカウンター/インフォメーション・レンタルコーナー・更衣室&ロッカー・ゴンドラステーション・スポーツショップ・土産物屋・レストランなど、臨時駅とは思えないほどかなり充実しています。

「カワバンガ」3階にはSPAガーラの湯や無料休憩スペースのほか、ロッカーや宅配コーナーを設置しています。

2階西側の出入口は下山コースの終点です

2階の西側出入口は、下山コース「ファルコン」の終点となっていて、スキー・スノボを脱いでそのまま駅舎に入ることが可能です。

駅舎から発着しているゴンドラと下山コース

ガーラ湯沢駅はその成り立ちから、利用者のほとんどがスキー場利用者となりますが、一般の利用ももちろん可能。駅舎内の施設も充実しているし、温泉に入って帰るというのもアリかもしれませんね。

(ぬまっち)

この記事の著者

ぬまっち(松沼 猛) 近影

ぬまっち(松沼 猛)

1968年生まれ1993~2013年まで三栄書房に在籍し、自動車誌、二輪誌、モータースポーツ誌、鉄道誌に関わる。2013年に独立。現在は編集プロダクション、ATCの代表取締役。子ども向け鉄道誌鉄おも!の編集長を務める傍ら、自動車誌、バイク誌、鉄道誌、WEB媒体に寄稿している。
過去に編集長を務めた雑誌はレーシングオン、WRCプラス、No.1カーガイド、鉄道のテクノロジー、レイル・マガジン。4駆ターボをこよなく愛し、ランエボII、ランエボVを乗り継いで、現在はBL5レガシィB4 GTスペックB(走行18万km!)で各地に出没しています。
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