■リンクジャパンがスマートホーム統合アプリ「HomeLink」を使い、パイオニアと遠隔操作を検証
トヨタホームがクルマ(T-Connectナビ)から家の機器に接続したり、カロッツェリア「サイバーナビ」のRecorder Access(レコーダーアクセス)により、家庭にあるレコーダーに録画、収録されたコンテンツや放送中の番組を視聴したりと、インターネット接続を使い、車内から家にある家電などの操作ができるようになりつつあります。
このほど、リンクジャパンは、パイオニア・カロッツェリアのディスプレイオーディオ「DMH-SF700」のWebブラウザを活用し、車内からの家電の遠隔操作を検証し、成功したと明らかにしました。
ホームIoTプラットフォームを開発、提供するリンクジャパンは、スマートホーム統合アプリ「HomeLink」を手がけています。HomeLinkは、同社だけでなく、他社の製品やサービスと住宅をつなげるオープンプラットフォーム。スマホ・アプリ、Webブラウザをはじめ、あらゆる方法で利用することができるそうです。
今回、パイオニア社の「DMH-SF700」が、Webブラウザを搭載していることに着目し、WEB版の「HomeLink」で車内から家電やカーテンなどの遠隔操作ができるかの検証をパイオニアと共同で検証。実際に操作できることが確認できたそうです。
なお、異なるプラットフォームやSNSを連携させるWebサービスのIFTTT(イフト)やアプリ連携などは不要ですが、スマホなどでのWi-Fiテザリングによるインターネット接続は必要。帰宅前にエアコンを操作し、快適な室温にしておいたり、お風呂を沸かしておいたりするなどの操作が車内からできるようになります。
また、HomeLinkでは、三和シヤッター社との連携もすでに完了していて、近い将来、車内からリモコン不要でのガレージ操作も可能になるそうです。
HomeLinkは、今後、5Gの普及により、車両そのものが通信する時代が到来すると予測されます。同社では、スマートホーム業界のパイオニアとして、「Car×Smart Home」という新しい市場を切り開き、普及を加速させていく構えです。
(塚田 勝弘)