■取り回ししやすさと、広い居住スペースを確保し、シェルを外せば部屋としても使える
近年、キャンピングカーの中でも注目を集めているトラックキャンパー(トラキャン)。年々増えている印象で、キャンピングカーショーでも頻繁に見かけるようになりました。
トラキャンは、ピックアップトラックの荷台に居住部分であるシェルを架装したキャンピングカーです。自作する強者もいるくらいで、以前から山梨のMYSミスティックなどが注力してきました。
そんな中、さいたま市のキャンピングカー・ビルダーである「Precious Most RV」は、タウンエース・トラック向けのトラキャン「TRUCK ON HAWK」を2022年12月1日(木)に発表しました。
オフロード系キャンピングカーを標榜する「EXPEDITION HAWK」(エクスペディション ホーク)のシェルをそのままに、荷台に積載するだけでキャンピングカー(トラキャン)に変身します。
「TRUCK ON HAWK」は、「手軽にキャンピングカーを持てる」をコンセプトに掲げ、オフロード系キャンピングカー「EXPEDITION HAWK」のシェル品質を踏襲。シェル部分だけを独立させて開発されたタウンエース・トラック専用のトラックキャンパーシェルです。
「TRUCK ON HAWK」は、シェル部分だけを販売するので、ベース車となるタウンエース・トラックを自分で用意すれば、手軽な価格で車中泊やオートキャンプなどを楽しめます。
なお、トラックキャンパーシェルは、トラックの荷台に積載する居住部分。荷物扱いになるので、走行中、シェルには乗車できません。
「EXPEDITION HAWK」は、タウンエース・トラック専用シェルとして開発され、取り回しの良いコンパクトボディでありながら、軽キャンパーよりも広く快適な居住性を確保。
また、「TRACK ON HAWK」は、シェルがトラックと脱着できるトラキャン仕様になっています。走らせない場合は、地面に設置すれば部屋として使えます。出かける際は、便利なキャンピングカーとして使えるデュアルユースなキャンピングカーでもあります。
慣れれば10分ほどで脱着作業が完了するそうで、目的地などでベース車から切り離して使用することも可能。オートキャンプ場などで切り離して使うことで、シェルを置いてクルマで近場を移動するなど、新しいキャンピングカースタイルを手軽に始められます。災害時の緊急避難先としても活用できそうです。
気になるのは、車中泊時などの快適性でしょう。
「TRACK ON HAWK」は、頑丈なシェル構造が特徴で、側壁だけでなく天井や床、バンク部分にもしっかりとした強度と断熱性を持つ硬質ウレタンフォームが仕込まれたFRP製サンドイッチパネルを採用。アルミフレームを使って結束された、本格的で高品質なボディになっています。
さらに「TRACK ON HAWK」は、キャンピングカーの泣き所である走行安定性にも配慮。設計段階から横風を強く意識し、バンクベッドを確保しつつ、運転席天井、運転席後部にそれぞれ10cm程の隙間が用意された構造になっています。
横風が強く当たった際にもこの隙間から上手く車体の反対側に空気を逃すことで、ステアリングを取られるなどの抵抗がかからない構造になっているそうです。
●「TRUCK ON HAWK」サイズ:全長4682×全幅1787×全高2665mm
●就寝人数:2人+1人
●シェル価格:298万653円〜(オプションなし、税込、諸費用別)
●オプション:ウインドウエアコン/FFヒーター/300Wソーラーパネル/1.5kwインバーター/5kwリチウムイオンバッテリーシステム/高速充電エネクルーズ/ナビ/ETC/TV&アンテナ/マックスファン/サイドオーニング/強化リーフスプリング(リヤ)/走行充電システム/エントランスステップ(電動)(手動)/アルミホイール&タイヤ4本ナット/電子レンジなど
(塚田 勝弘)
【関連リンク】
「EXPEDITION HAWK」公式サイト
https://www.rv-precious.com/lineup/truck-on-hawk/