■コンパクトで取り回しがしやすく、4人がしっかり座れて広いラゲッジスペースを用意
2022年11月11日、スバルから新型小型SUVの「REX(レックス)」が発表されました。懐かしい車名が出てきたなと思った方は、ある程度年を重ねた人かもしれません。初代スバル・レックスは、筆者と同じ50年前の1972年生まれで、RRレイアウトを採用した軽自動車として誕生します。
FFレイアウト化された2代目は1981年に発売され、86年まで販売されました。3代目は86年に登場し、87年にはCVT仕様も追加されました。1992年に3代目が販売を終え、その後、ヴィヴィオに受け継がれています。
軽自動車からコンパクトクロスオーバーになったSUBARUレックスは、ダイハツからのOEMモデル。
ダイハツはロッキー、トヨタからはライズの名で販売され、トヨタ・ライズは、登録車の販売ランキングで2022年に入っても10位以内(5〜7位前後が多い)をキープしています。狭い道や駐車場などでの取り回しがしやすく、カーシェアリングのクルマとしてもよく見かけます。
新型レックスは、最小回転半径5.0mという取り回しの良さに加えて、室内・荷室も広々という秀逸なパッケージングが美点。出足のスムーズな加速感と低燃費を両立させた1.2Lエンジン、先進安全装備の「スマートアシスト」なども採用されています。
後方確認をサポートする「ブラインドスポットモニター」と「リヤクロストラフィックアラート」が用意された最新の「スマートアシスト」により、高い予防安全性能を実現。また、2019年度JNCAP衝突安全性能評価でファイブスターを受賞したボディが採用されるなど、優れた衝突安全性能も備えています。
エクステリアは、コンパクトボディでありながら、大きく張り出したフェンダーや大径タイヤなどによって、SUVらしいアクティブさと頼もしさを強調。また、ボディカラーは9色展開で、「Z」グレードにはコントラストが印象的な2トーンカラーも2色設定されています。
一方のインテリアは、アクティブな印象を受ける設計・デザインで、フロントシートを中心に、赤い加飾を配置するなどスポーティな仕立てになっています。
キャビンは、後席の頭上空間や座面形状の工夫により広々とした空間を実現。ボディサイズの割にラゲッジスペースは広く、大型サブトランクや上下2段調節式カーゴボードの活用により、シーンに応じてフレキシブルな使い方が可能になっています。
走りでは、軽量高剛性ボディと新開発のサスペンションの組み合わせにより、優れた操縦安定性やマイルドな乗り心地を実現。軽量かつコンパクトな1.2Lエンジンによって、力強くスムーズな発進時の加速、そして低燃費を両立させ、日常使いでストレスのない走りを引き出せます。
●SUBARU レックス車両本体価格
「G」:182万円
「Z」:217万1100円
※2WD、CVTのみ
(塚田勝弘)