メルセデスAMG「E53」新型が直6と決別。電動化する直4搭載しパワーアップ!

■C63 Sの2.0リットル直列4気筒の電動スーパーチャージャー「M139」エンジンを搭載

メルセデス・ベンツは現在、主力「Eクラス」次期型を開発中ですが、その高性能バージョンとなるAMG「E53」新型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。

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メルセデス AMG E53 次期型プロトタイプ スパイショット

現行型Eクラスは2016年に発売、AMGバリエーションでは「E43」「E53」「E63」、および「E63S」が設定されています。

このフルモデルチェンジを機にPHEVを導入、電動化による新たなエンジンラインアップでさらなる強化が見込まれています。

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メルセデス AMG E53 次期型プロトタイプ スパイショット

ニュルブルクリンク付近で捉えたプロトタイプは、ボディを厳重にカモフラージュしていますが、パナメリカーナグリルを隠すダミーグリルが見てとれます。

足回りには、マルチスポークホイールを装着。その後ろには大きなブレーキディスクが確認できるほか、後部では、円形のクワッドエキゾーストパイプがインストールされています。

来年、Eクラスセダンが発売された直後にデビューが予想されるE53は、先代が搭載した直列6気筒ターボチャージャーと決別、新しい『SL43』、『C43』、『C63 S』に搭載されている2.0リットル直列4気筒の電動スーパーチャージャー「M139」エンジンに交換されます。

同ブランドは9月21日、「C63 S Eパフォーマンス セダン」を発表しており、E53でどのようなスペックに変更されるか注目されています。最後のE53は最高出力435psを発揮、C43の390psとC63の476psの間に位置しており、C63 Sでは510psを発揮していました。

したがって、AMGがE53に新しいC63 Sの671馬力のフルコンポーネントを与えることはないと思われ、最高出力は630ps程度と予想されます。

C63 S E Performanceは、トルクコンバーターではなく、湿式クラッチパックを備えた9速オートマチックを使用。通常のオートマチックギアボックスよりも優れた応答性を提供すると言われており、デュアルクラッチレイアウトよりも低速の洗練度が向上しています。

わずかに見えるキャビン内では、センタースタックに角度のついたタブレットスタイルのインフォテインメントディスプレイを搭載、最新Cクラスの内部のように見えます。

E53新型のワールドプレミアは2023年と予想され、その後、兄貴分のE63が導入予定です。

E63は、C63 Sよりもさらに多くのパワーを搭載することが保証されていますが、一部の情報筋は、E63も4気筒PHEVパワートレインにダウングレードすると予想されています。

(APOLLO)

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アポロニュースサービス代表取締役。1965年東京生まれ・世田谷区在住。通信社を経て1996年に独立、レンタルポジ&ニュース配信会社アポロニュースサービスを設立した後、2016年にはカーメディア「Spyder7」編集長に兼任、多数のメディアへ新車スパイショット配信も手掛けております。
通信社入社と同時に新車スクープに関わり、これまで35年間、新型モデル開発を追い続け、現在は新車スクープ原稿を年間800本以上執筆、日本で一番新車スクープ記事を書く男としてギネス申請中!?
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