■EV向けの「MEB」ではなく、「MQB Evo」の進化系を採用
フォルクスワーゲン(VW)の欧州CセグメントクロスオーバーSUV「ティグアン」次期型のプロトタイプを、春以降複数回捉えていますが、その最終デザインを大予想しました。
ティグアンは2代目となる現行型を2016年に発売。2020年には「eハイブリッド」の追加など大幅改良がなされていますが、いよいよ3代目に世代交代がなされます。
予想CGを提供してくれたのは、デザイナーのNikita Chuicko氏です。エクステリアを大まかに言うと、フルエレクトリック「ID.4」デザインイメージです。現行型よりかなり大型化され、トゥアレグよりも一回り小さい印象を受けます。
また、完全に新設計されたフロントエンドを持ち、ボックス型の現行モデルより滑らかなデザインに刷新されています。
以前捉えたプロトタイプでは、LEDテールライトをつなぐストリップライトバーが同色テープで偽装されていましたが、CGでは鮮やかに描かれています。また、ダミーのエキゾーストパイプは消され、新型では、バンパーの下に隠す滑からなテールエンドが予想されます。
燃焼エンジンを搭載する最後の世代と思われるこの次期型は、EV向けの「MEB」ではなく「MQB Evo」の進化系を採用。パワートレインは、VWグループのこれまでで最もクリーンなICEエンジンを提供し、今後数年以内に施行されると予想されるEuro7規制に適合するように設計されるといいます。またeHybridバージョンは微調整され、より多くの電気走行距離を実現すると思われます。
キャビン内は、最新のスパイショットにより、小さなデジタルインストルメントクラスターと、インフォテインメントのタッチスクリーンがダッシュボードから突き出ている、「ID.4」風レイアウトが確認されています。
ティグアン次期型のワールドプレミアは2023年内と予想、ボディが拡大され、ロングホイールベースの「オールスペース」と統合される可能性があり、その場合はティグアンに3列7人乗り仕様も導入されると予想されます。