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■世界限定60台、日本は5台しか販売されない超レア仕様
スパイ映画の金字塔、イギリス秘密諜報部のジェームズ・ボンドが大活躍する「007」シリーズが生まれて2022年で60周年を迎えます。
1962年から続くこのシリーズでは、毎回、主人公のボンドやボンドガールと呼ばれる美女、悪役などが、高級車やスポーツカー、オートバイなどに乗って大暴れすることで、クルマやバイク好きにもたまらない映画ですよね。
そんな映画「007」の60周年を記念して、英国の老舗バイクメーカー「トライアンフ・モーターサイクルズ(以下、トライアンフ)」が、限定モデルの「スピードトリプル1200RRボンド・エディション」を発売します。
しかも、世界で限定60台、日本には5台しか導入されない超レア仕様です。
トライアンフのバイクとボンドいえば、2021年公開の映画「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」で大活躍したことで記憶にも新しいところ。
トライアンフでは、それを記念し、以前にも別モデルでボンド・エディションを限定発売していますが、今回のスピードトリプル1200RRボンド・エディションは、どんなスペシャルな仕様となっているのでしょうか?
●スピードトリプル1200RRとは?
今回、ボンド・エディションのベースとなるのは、トライアンフが2021年に発表、日本では2022年から導入されているスピードトリプル1200RRというモデルです。
独特のハーフフェアリングや丸目1灯LEDヘッドライト、低いセパレートハンドルなどを備えるこのモデルは、近年世界中で人気が高い「カフェレーサー」と呼ばれるジャンルに属するバイク。
カフェレーサーとは、1960年代のレーシングマシンなどをオマージュしたスタイルを持つバイクのこと。このモデルは、そうしたレトロな雰囲気に現代的アレンジも取り入れることで、ネオクラシックなイメージを持たせていることが特徴です。
ベースとなったのは、180psの強烈パワーを誇る1200cc・3気筒のネイキッドモデル「スピードトリプル1200RS」。ベース車の野獣的フォルムをレトロかつ流麗なスタイルに変身させています。
また、オーリンズ製「スマートETC2.0電子制御セミアクティブ・サスペンション」や、コーナリングABS、切替式コーナリングトラクションコントロールシステムなど、最新の電子制御システムも満載。
フロントブレーキには、軽量なブレンボ製の「Stylema®ツインモノブロックキャリパー」と320mm径「フローティングディスク」を装備。一般道はもちろん、サーキット走行においても、強烈かつコントロール性が抜群の制動力を生むシステムを採用します。
●限定モデルにはスペシャルな装備が満載
今回、トライアンフが映画「007」の公開60周年記念限定車を出した背景には、前述の通り、2021年公開の「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」に、同社製のバイクが登場したことがきっかけとなっています。
トライアンフでは、これを契機に、以前にもスクランブラーモデルの「スクランブラー1200」や、アドベンチャーモデルの「タイガー900ラリープロ」をベースとしたボンド・エディションを発売。
今回のスピードトリプル1200RRボンド・エディションは、007とのコラボ第3弾となります。
限定モデルの主な仕様は、まず、ボディカラーにブラックとグレーをマッチングさせることで、シブくて洗練された印象を与える「Black/Granite Grey/Storm Grey」を採用。
燃料タンクのサイド部には「60 Years of Bond」の公式記念ロゴが入るほか、タンク上部のデザインには、最新作「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」を含む、映画007全25作品のタイトルも並べられています。
また、サイドフェアリングにある「Speed Triple 1200 RR」のロゴは、オーリンズ製フロントフォークの色に合わせ一部にゴールドを入れるなどで、カラーマッチングも敢行。
さらに、トップブリッジには、ピストルをもじった有名な「007」ロゴと「60」の数字が入ったカーボン柄のプレートも装着され、それらの橫には限定車である証明として、1台ごとに1から60までのシリアルナンバーも刻印されます。
ほかにも、ジェームズ・ボンドのデザインをあしらったカスタムメイドのインドアバイクカバーや、トライアンフのCEOであるニック・ブロア氏の直筆サイン入り証明書も付属。
まさに世界に60台しかない、スペシャルな装備などを施した仕様となっています。
なお、スピードトリプル1200RRボンド・エディションの国内販売価格(税込)は、289万5000円。日本では、5台のみが販売されますが、購入希望が多かった場合は抽選が行われる予定のようです。
(文:平塚直樹)