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■ウラカンSTOをオマージュした限定モデル
イタリアのバイクメーカー「ドゥカティ」は、2022年9月2日(イタリア現地時間)、MotoGP第14戦サンマリノGPの会場で、スーパーカーメーカー「ランボルギーニ」とコラボした限定モデル「ストリートファイターV4ランボルギーニ」を発表しました。
スーパー・パフォーマンス・モデルのランボルギーニ「ウラカンSTO」にインスピレーションを受けたというこのマシンは、各部にカーボンパーツなど軽量コンポーネントを採用したほか、ウラカンSTOのイメージカラーを彷彿とさせる専用カラーリングを施したスペシャルモデル。
630台+63台限定で、2023年4月から納車を開始するといいます。
●1103cc・V4エンジンを搭載する野獣系バイク
今回のドゥカティとランボルギーニのコラボは2021年に発売され、あっという間に完売したという「ディアベル1260ランボルギーニ」に続く第2弾。
現在、ドゥカティは、ランボルギーニ(フォルクスワーゲンの子会社アウディ傘下)が所有していることもあり、今回のようなコラボが実現したといえます。
ベースとなったストリートファイターV4は、スーパースポーツ「パニガーレV4」をベースに、カウルレスとしたネイキットモデルで、野獣のようなアグレッシブなスタイルが魅力のストリートファイターというジャンルに属するバイクです。
エンジンには、最高出力208psを発生する1103cc・V型4気筒を搭載。車両重量199〜201kgという軽量な車体などと相まって、ストリートからワインディングなど、さまざまな道を俊敏に走れることが魅力です。
また、ランボルギーニのウラカンSTOは、歴代ウラカンの中で最もハイパフォーマンスを誇る有名なモデルです。
最高出力470kW(639ps)を発揮する5.2L・V型10気筒エンジンを搭載し、最高速度は310km/hを記録。合法的に公道走行が可能なモデルとしては、レーシングカーにもっとも近い特別な存在といえます。
●各部にランボルギーニと同様のカーボンパーツ
そんなウラカンSTOとコラボしたストリートファイターV4ランボルギーニでは、フロントフェンダー、タンクカバー、アンダーカウル、テールエンドなど各部に、ウラカンSTOにインスピーレションを受けたパーツを採用。
ランボルギーニ製スーパースポーツカーと同様のカーボンファイバー素材を使用するなどで、特別な仕様としています。
また、フロントフェンダーの造形は、ランボルギーニ・コファンゴ(ボンネットとフェンダーにバンパーを組み合わせたコンポーネント)に統合されたエアベントからヒントを得たといいますし、アンダーカウルに設置されたエクストラクターは、ウラカンSTOのリアブレーキの冷却インテークをオマージュしたといいます。
さらに、モデル専用の鍛造ホイールにもウラカンSTOと同様のデザインを施し、リヤホイールには同じくランボルギーニ・デザインのチタニウム製シングル・ロック・ナットを装備しています。
加えて、ボディカラーにはウラカンSTOのイメージカラーの一つ、「Verde Citrea」のベースに「Arancio Dac」のコントラストカラーを採用したカラーリングを採用。
なお、ボディに入っている「63」の数字は、ランボルギーニの創業年(1963年)から来ているそうです。
今回の限定モデルでは、「Verde Citrea」/「Arancio Dac 」カラーが630台生産されるほか、ランボルギーニのオーナー向けに、所有しているランボルギーニと同じボディカラーなどを施した63台限定のカスタマイズ仕様も用意。
価格などは未発表ですが、ベースモデルのストリートファイターV4でも249万5000円〜ですから、今回の限定モデルはかなりいいお値段になるでしょうね。
なお、納車開始は2023年4月からの予定だそうです。
(文:平塚 直樹)