■固定ルーフを使用しているため、同時に開発されたSL新型より軽量
メルセデス・ベンツの高性能ブランドAMGは現在、フラッグシップ2ドアクーペ「GTクーペ」次期型を開発中ですが、その最新プロトタイプがニュルブルクリンク・ノルドシェライフェに出現しました。
初代である現行型GTクーペは、SLS後継モデルとして2014年に導入、いよいよ2代目へ世代交代されます。ニュルで捉えたプロトタイプは、まだまだカモフラージュが厳重ですが、後部が若干軽くなっており、進化したヘッドライト、流麗なルーフライン、ロングノーズのシルエットが見てとれます。
足回りには巨大なブレーキキャリパーを備えたクロスドリルディスクを備え、後部にはSLよりスリムなLEDテールライトの一部も確認できます。
AMG GTはロードスターのパワーソフトトップではなく、固定ルーフを使用しており、同時に開発されたSL新型より軽量になると思われ、4シーターになり実用性が高められたSLに対し、GTでは2シーターを継承する可能性が高そうです。
キャビン内は、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターと、縦型11.9インチのインフォテインメントシステムを搭載、傾斜を12度から32度に調整できるなど、SLのレイアウトに似たものが予想されます。
パワートレインは、SLと同様に4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンから供給され、SL55では最高出力469ps、SL63では577psを発揮しますが、GT53では最高出力476ps、最大トルク699Nm、GT63では最高出力585ps、最大トルク800Nmを発揮すると見られます。ですが厳しい排出規制により、2.0リットル直列4気筒がラインアップされる可能性もあるといい、それぞれ9速オートマチックトランスミッションと、AMG Performance 4MATIC+全輪駆動システムを搭載するはずです。
また頂点には「SL63 Eパフォーマンス」を設定。最高出力は843ps、最大トルク1400Nmを発揮する4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンに電気モーターが組み合わされることが予想されます。
GTクーペ次期型のワールドプレミアは、今年後半あるいは2023年前半とみられ、市場ではポルシェ911と対峙することになります。