■「Nissan Z GT500」とセーフティカーのZが「SUPER GT」の注目度を高める
新型フェアレディZの型式は「RZ34」型のため、厳密にはフルモデルチェンジではなく、ビッグマイナーチェンジといえるかもしれません。しかし、見た目も中身もガラリと変わり、一般的には新型という認識ではないでしょうか。日産も新型を名乗っています。
その勇姿を「SUPER GT」のセーフティカーで目撃できるようになります。2022年シーズンは、GT500クラスに「Nissan Z GT500」で参戦しています。
2022年5月26日、日産と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、「SUPER GTシリーズ」のセーフティカーとして、新型フェアレディZを提供すると発表しました。
新型フェアレディZは、鈴鹿サーキットで開催される2022年シーズン第3戦からセーフティカーとして使われるほか、決勝日の5月29日には、同サーキットで贈呈式も行われます。
ご存じのとおり、セーフティカーは、レースがスタートする前にコース上に障害物がないかを確認し、レース中にアクシデントが発生した際は、レーシングカーを先導する役割も担います。
日産とNMCは、今回贈呈される新型フェアレディZのセーフティカーにより、SUPER GTの安全で円滑なレース運営に貢献するとしています。
GT-Rとともに、日産を代表するスポーツカーである「Z」は、これまで50年以上にわたって世界中のファンに愛され、とくに米国では長い間、熱烈なファンを獲得してきました。
新型Zは発表以来、大きな反響を呼んでいて、魅力的なスタイリングと多くの先進技術が生み出す高性能な走りにより、従来からのファンのみならず、新たなファン層も開拓しているそう。
先述したように、日産とNMCは、今シーズンの「SUPER GT」に「Nissan Z GT500」で参戦していて、レースを通じてより幅広い層のファンに同モデルの魅力をアピール。さらに、同レースのさらなる人気向上にも貢献したいと表明しています。
NMCの片桐隆夫社長は、「今年度よりNissan Z GT500で参戦するSUPER GTにおいて、Zがセーフティカーとしてレースの安全を支えます。日産DNAを象徴する新型Zのレースでの活躍ぶりをご覧ください」とコメントしています。「Nissan Z GT500」に加えて、セーフティカーとして登場する新型Zの注目度がさらに高まりそうです。
(塚田 勝弘)