SUBARU(STI)が3年ぶりに「ニュルブルクリンク24時間耐久レース」に挑む

■「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」は「SP3T」クラスに参戦

SUBARU(スバル)スバルテクニカインターナショナル(STI)は、2022年のモータースポーツ活動でSUPER GTシリーズとニュルブルクリンク24時間耐久レースなどをはじめ、全日本ラリー選手権、GAZOO Racing GR86/BRZカップ、カーボンニュートラル燃料を使ったスーパー耐久シリーズの参戦計画を発表済みです。

このほどSTIは、2022年5月24日、ニュルブルクリンク24時間耐久レースへの参戦を改めて表明しました。

SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022
WRX STIがベースの「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」

今年は、2022年5月26日から29日まで開催され、50回目の節目を迎えます。

WRX STIをベースとする「SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022」は、今までと同様に、2.0L以下のターボエンジン搭載車が競う「SP3T」クラスに参戦。同クラスで7度目となる優勝を目指すことになります。

2022年の参戦車両はタイヤ幅が拡大され、車体剛性バランスも見直され補剛を実施。タイヤサイズ、ホイールサイズの拡大によるグリップ&操安性向上も図られています。

SUBARU WRX STI NBR CHALLENGE 2022
タイヤサイズの拡大や車両重量に合わせたセットアップの最適化などが盛り込まれている

さらに、耐久レースで重要な燃料タンク大容量化、燃料制御最適化による一充填航続可能距離の延長が図られています。

ほかにも、車両重量に合わせたセットアップの最適化や衝突防止警告システムを採用。さらに、テレメトリー通信レベルの改善、電動パワーステアリング採用によるドライバーの負担軽減も競争力強化に寄与するはずです。

これらの改良により、クラス優勝を飾った2019年のレース車両をさらに上回る速さを追求。進化した総合性能を武器に「SP3T」クラス優勝はもちろん、総合順位でも2019年の18位を上回る過去最高位を目指すとしています。

また、1990年から行われている全国のSUBARU販売店のメカニック派遣も行われます。全国から選抜された8人のメカニックがチームに参加し、レースをサポート。販売店メカニックが海外のレースに参加することで、メカニックの技術力向上を図るのが狙いです。

辰己英治総監督
辰己英治総監督

なお、チーム総監督はお馴染みの辰己英治氏、監督は沢田拓也氏が務めます。ドライバーは、カルロ・ヴァン・ダム(オランダ)、ティム・シュリック(ドイツ)、マセール・ラッセー(ドイツ)、佐々木孝太(日本)。

コロナ禍により2020年、2021年は参戦見送りとなったニュルブルクリンク24時間レース。2022年の今年は、SUBARU、STIチームが躍動するはずです。

佐々木孝太選手
佐々木孝太選手

塚田 勝弘

【関連サイト】

SUBARU MOTORSPORT MAGAZINE NBR CHALLENGE 2022オフィシャルWebサイト
https://www.subaru-msm.com/2022/nbr/

スバルテクニカインターナショナル オフィシャルWebサイト>
https://www.sti.jp/

この記事の著者

塚田勝弘 近影

塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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