目次
■67年ぶりにハレー彗星が接近
1910(明治43)年5月19日、ハレー彗星が地球に大接近しました。ハレー彗星は76年周期で接近し、欧米ではこの日に地球が滅亡するといった噂が流れて大パニックに。実際の当日は、大きな尾を持った明るい彗星が観られた平和な日だったそうです。この76年後、1986年のハレー彗星の接近は、条件が悪く期待外れで終わりました。次の接近は2062年頃ですが、穏やかにハレー彗星が観られるでしょうか。
5月19日には、ハライチの澤部祐、俳優の神木隆之介、哲学者の西田幾多郎、レスラーのアンドレ・ザ・ジャイアント、黒人解放牧師のマルコムX、英国人ドライバーのダリオ・フランキッティ、ロータス・カーズ創始者のコーリン・チャップマンなどが生まれています。本日紹介するのは、ダリオ・フランキッティとコーリン・チャップマンです。
●インディカーシリーズで4度のチャンピオンに輝いたダリオ・フランキッティが誕生
ダリオ・フランキッティは1973年(昭和48)年5月19日、英国ロージアン州エディンバラで生まれました。11歳頃からカートレースを始め、1991年にはエディンバラのメルビン大学に通いながら、フォーミュラ・ヴォクゾール・ジュニア選手権で優勝を飾ります。その後、英国F3や国際ツーリングカー選手権などで活躍、一度はジャガーのF1チームのオーディションを受けたこともありましが、F1参戦はなりませんでした。
1997年からは主戦場を米国に移してCARTに参戦、その年のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得します。その後は上位にもくい込みますが、今一歩タイトルには手が届きませんでした。ところが2003年からインディカーシリーズに転向すると実力を発揮。2007年にインディ500を含めて4勝を挙げ、初のシリーズチャンピオンに輝くと、2009年、2010年、2011年と、3度のインディ500の優勝を含めてインディカーシリーズで4度のチャンピオンという輝かしい記録を残しました。
●レース界に革命を起こしたロータス・カーズの創業者・コーリン・チャップマンが誕生
コーリン・チャップマンは1928(昭和3)年5月19日、英国のサリー州リッチモンドでパブを経営していた両親のもとで生まれました。
優秀であったチャップマンは、1945年にロンドン大学に入学してエンジニアリングを専攻。在学中にモータースポーツに夢中になり、クルマにかかる費用を稼ぐために友人と中古車販売を始めます。しかしガソリン価格の上昇とともに中古車業は一気に低迷し、在庫整理を余儀なくされます。チャップマンは売れ残った1台のオースチン・セブンを改造した「ロータスMk.I」でレースに参戦、その活躍ぶりによってロータスの名がレース界に轟きます。
1950年代に入り、チャップマンはフォミュラーカーの設計・製造に着手。ロータスのミッドシップ&小型軽量な車両は、出力でハンディがあってもコーナリング性能に優れ、フロントエンジンのフェラーリやマセラティを圧倒するほどでした。1963年に「ロータス25」が最初のF1チャンピオンになり、1965年にはインディ500も制覇しました。
チャップマンは、ストラット式サスペンションやモノコックボディとエンジンのストレスメンバー化、サイドポッド、ウィングなど新しい技術を次々と開発。F1マシンの革新を成し遂げ、1960年代から1970年代にかけて一時代を築き上げた、F1の革命児でした。
毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。
(Mr.ソラン)