RZ34となる新型フェアレディZの価格を日産が発表。524万1500円~696万6300円

■部品供給の影響で6月下旬発売予定から今夏に後ろ倒しに

2022年4月25日(月)、日産自動車は新型フェアレディZの価格を発表しました。気になる価格帯は、524万1500円〜696万6300円。なお、発売時期、予定は6月下旬予定から部品供給の影響により、今年の夏に若干遅れると明らかにされました。

日産フェアレディZ
価格が発表された新型フェアレディZ

なお、新型の型式は「RZ34」で、先代の「Z34」から頭にRが付いています。型式の数字は同じでも内外装やパワートレーンなどが一新された新型フェアレディZは、新開発の3.0L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力298kW(405PS)、最大トルク475Nmと出力、トルクを大幅に向上させながら、シャープでスムーズなレスポンスも特徴としています。

日産 フェアレディZ
新型フェアレディZのインパネ

組み合わされるトランスミッションは、6速MTと9速AT。前者は、大トルクの「VR30DDTT」型エンジンに対応するため、クラッチディスクとギヤトレインの強化が盛り込まれています。さらに、新設計されたシンクロナイザーシステムやシフトプロファイルの変更により、ドライバーの意のままのスムーズなシフトチェンジができるそうです。

日産 フェアレディZ
「VR30DDTT」型エンジン

新開発となる9速ATは、幅広いギヤレンジによりダイレクトで素早いレスポンスを実現。また、ドライブモードは、街中や高速道路でのロングドライブに最適な「STANDARD」モード、ワインディングロードなどでアグレッシブな走りを楽しむ際にポテンシャルを最大限引き出す「SPORT」モードを設定。この「SPORT」モードは、エンジンやトランスミッションのレスポンスを高め、ステアリング反力やVDCの制御も最適化されます。

ほかにも、日産の後輪駆動モデルとして初めて、停止状態から加速性能のポテンシャルを最大限発揮する自動制御技術ローンチコントロールが搭載されたことで、加速タイムの向上も図られています。

日産フェアレディZ
新型Zの6MT

フェアレディZらしい走りであるシャープなハンドリングを実現するべく、フロントボディまわりとリヤクロスメンバーを重点的に強化し、十分なねじり剛性を確保。さらに、直進性を高め、修正舵を低減するフロントハイキャスターサスペンション、路面との接地性が向上する高応答モノチューブダンパー、新開発タイヤも採用され、走りに磨きが掛けられています。また、バックドアまわりの剛性を高めることで振動音を低減し、走行時の快適性も向上したそう。

日産 フェアレディZ
新開発の9速A

新型フェアレディZは、車体やホイール剛性の向上、吸遮音材追加に加えて、音の侵入経路を遮断することで、ロードノイズを低減し、静粛性の向上も図られるなど、快適性も高められています。さらに、車内空間に合わせて音場を作り込んだという8スピーカーのBOSEサウンドシステム搭載により、プレミアムな音場体験も享受できます。また走行時には、アクセルの踏み込み量やエンジン回転数、ギヤポジションなどの走行情報を読み取り、加速意図とクルマの挙動にシンクロさせた力強く伸びのあるスポーツサウンドも楽しめます。

先述したように、新型フェアレディZは、240台限定の特別仕様車「Proto Spec」とあわせて今年夏の発売予定となっています。

●新型日産フェアレディZ価格
・6MT
「フェアレディZ」:524万1500円
「フェアレディZ Version S」:606万3200円
「フェアレディZ Version ST」:646万2500円
「フェアレディZ Proto Spec」:696万6300円
・9AT
「フェアレディZ」:524万1500円
「フェアレディZ Version T」:568万7000円
「フェアレディZ Version ST」:646万2500円
「フェアレディZ Proto Spec」:696万6300円

塚田 勝弘

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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