初心者でもコツさえつかめば大丈夫。インテリアの気分一新に!
インテリアメイクに欠かすことができないのがシートカバーでしょう。値段もお手頃で車内をリフレッシュしてくれます。取り付けはそう難しくありませんが、最近のシートカバーはピッタリサイズなので作業のコツが必要です。今回はヴェルファイアをベース車にしてお教えしちゃいましょう。
所要時間1〜2時間 難易度★★☆☆☆
シートカバー・ベーシックカリダ
(用意する工具)
内装剥がし/ドライバー/レンチ/ラジオペンチ/カッター
<1列目>
①
まずはアームレストを外すことからスタートです。内装剥がしを使って傷を付けないようにプラスチックのキャップを外します。
②
キャップの奥にある固定ボルトを確認し、ラチェットレンチでボルトを緩めます。レンチが届かない場合は、エクステンションで対応しましょう。
③
2列目にまわり、座面裏の下にあるパネルを外します。ツメを折らないように注意しながら、適度な力で手前に引っ張ると外れます。
④
純正のシート生地を固定しているクリップを外しましょう。写真の中央部にあるバーを前方へ押し出すようにすれば、上手く外れます。
⑤
シートカバー装着に共通して言えるのことは、座面から作業するのがポイントということです。座面全体に被せてから、背面との隙間に差し込みます。
⑥
座面のサイド部分は、純正シートの下を覆うパネルの隙間に差し込んでいきます。内装剥がしをヘラ代わりに使うと、作業がラクです。
⑦
座面の端には、たるみを防止して生地をピンっと引っ張るバンドが付いていますので、付属のフックでバーに引っ掛けて固定してください。
⑧
2列目にまわり、座面の前方にあるバンドをシートの底に這わせて引き出し、座面上部にあるフックに潜らせて締めます。
⑨
背面は、シートを後ろに倒して作業します。カバーを半分ほどめくり上げて上方から被せ、力を入れて下に引っ張るように装着していきます。
⑩
今度はシートを前方に起こし、座面との隙間から背面の生地を引っ張り出して、背面裏部分の純正生地にベルクロで固定します。
⑪
手順④で取り外した純正生地を元のフックに戻して、それにシートカバー自体のバンドを掛けて固定してください。
⑫
背面のカバーがたるみなく取り付けられたら、アームレスト用の穴を開けます。ボルト位置を確認して、カッターで開けてください。
⑬
アームレストのカバーをボルトで留める部分以外は覆ってから、シート本体に固定します。まずは仮締めをして動作確認しておきましょう。
⑭
手順①で外したキャップを元に戻し、アームレストのカバーを完全に掛けます。アームと座面サイドの隙間は、内装剥がしを使って押し込みましょう。
<2列目>
①
続いて2列目です。2列目もまずはアームレストの取り外しから作業をしタートします。純正シートの、内向きに付けられたファスナーを外しましょう。
②
ファスナーを外して生地をめくり上げると、生地を固定するワイヤーが見えます。それをラジオペンチを使って切断します。
③
切断できたら、生地を上方までめくり上げ、アームレストを固定しているボルトを確認します。それをラチェットレンチを使って外してください。
④
アームレストを固定している2本のボルトを外し、手前に引き抜けば取れます。同時に、稼動用のステーも外しておきましょう。
⑤
アームレストへの施工は、写真のように立てて力を入れながら下へ引っ張ってカバーを被せていきます。ピチピチなので、ここはかなりの力が必要かも。
⑥
全体が覆えたら、内装剥がしを使ってドリンクホルダー部分の仕上げをしましょう。ヘラで差し込む要領で隙間に生地を押し込んでいきます。
⑦
座面、背面を1列目とほぼ同じ要領で取り付けますが、2列目はフックは不要です。最後にアームレストを元に戻して終了。
<3列目>
①
3列目は、背面から始めて座面を後にしたほうが効率が良いでしょう。シートの跳ね上げ機能を使って、跳ね上げた状態で作業するとラクです。
②
シートを跳ね上げて、カバーに付くヒモを引っ張って密着させます。そしてスライドレバーの固定ボルトをドライバーで外します。
③
レバーの動きを妨げないように注意して、スライドレバーの溝にヒモを這わせ、レバーのパネルを元に戻します。
④
3列目シートの後ろの隙間に合わせてヒモを隠し、カバーに付く輪になった部分に通して縛れば出来上がり!
<ヘッドレストカバー>
①
最後はヘッドレストです。ヴェルファイアの場合は全部で6個ありますが、地道に作業するしかありません。かなりキツキツに縫製されていますので、力がいる工程です。
②
前後方向に注意して被せ、両サイドから生地を引っ張って接合します。ベルクロ(マジックテープ)同士で貼り合わせればOKです。
③
ヘッドレストのカバーができたら、それぞれのシートへ戻せばすべて終了です。シートカバーの装着は、コツさえわかればD.I.Y.で充分できますね。
はい、完成!
取材協力=スタイルワゴンクラブ
(増田真一)