「エンジニアリングプラスチック」って何? BASFが最先端の技術センターを横浜に開設

世界有数のケミカル・メーカーのBASFは、プラスチックや塗料といった化学を基礎として生まれる素材を自動車メーカーなどに供給している会社です。

その日本法人であるBASFジャパンが神奈川県横浜市に新しい技術センターを新設しました。
それが「エンジニアリングプラスチック・イノベーションセンター」です。

「エンジニアリングプラスチック」とは、耐熱や強度に優れる、装飾品ではなく機械の機構部分に使えるプラスチックを指します。
自動車でいえば燃費向上のために車両の軽量化が当面の大きな課題であり、その解決策のひとつとして「エンジニアリングプラスチック」が注目されています。

どう使うかといえば、これまで金属で作っていた部品を「エンジニアリングプラスチック」に置き換えます。
金属から樹脂に変更することで「軽く」「安く」、さらに「形状の自由度が高まる」というのです。

実際に、カローラやレガシィ、アルトなどのエンジン・マウントでは、金属部分をBASFの「エンジニアリングプラスチック」に置き換えたものが採用されているとか。また、公開された商談用のイノベーション・ルームには、数多くの量産部品に採用された「エンジニアリングプラスチック」の部品が展示されていました。

公開されたイノベーション・ルーム

エンジン・マウントだけでなくシートのフレーム、エンジンのオイルパン、アクセルやブレーキペダル、インテーク系などなど。予想以上にいろいろな部品があって驚きました。

エンジンマウントの金属部分を樹脂に置き換えた製品

フレームに樹脂を使用したシート

ブレーキやアクセルペダルも樹脂に

オイルパンなども樹脂

そうした背景があるということで、BASFはここ数年の間で「エンジニアリングプラスチック」の市場はアジア全域で8%、日本でも4%程度の成長が見込めると考えているそうです。だからこそ開発の最先端となる技術センターを横浜に設置したのです。

ガソリンの価格高騰や気象変動への対処のためにも燃費向上はまったなしの急務。その一翼を担うのは、軽量化技術である「エンジニアリングプラスチック」というわけです。

新型車が出てきたら、どこかに金属から樹脂に変わった部品があるのかをチェックすると面白いかもしれませんね。

(鈴木ケンイチ)

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