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■大人が楽しむレトロでスポーティな新型バイク
ホンダは、大阪・東京・名古屋のモーターサイクルショーでお披露目した「HAWK 11(ホークイレブン)」の詳細を発表しました!
1100ccの2気筒エンジンを搭載、ロケットカウル付きのネオレトロなカフェレーサー風スタイルを持つ新型ロードスポーツモデルについて、エンジンパワーや車体サイズ、発売時期や価格などの詳細を明らかにしました。
ホンダが「走りの楽しみを忘れない大人のバイク」という新型ホークイレブンとは、一体どんなマシンに仕上がったのか? 早速紹介しましょう。
●一体成型FRP製ロケットカウルを装備
ホークイレブンは、経験豊かなベテランライダーをメインターゲットにし、新たな価値観と充実したバイクライフを提案する日本市場向けの大型モーターサイクルです。
1960年代に一世を風靡したカフェレーサーと呼ばれるカスタムバイクのスタイルを採り入れることで、クラシカルな雰囲気を醸し出しながら、現代風なテイストも採り入れたネオレトロと呼ばれるジャンルに属します。
2022年3月19日に「第38回 大阪モーターサイクルショー2022」(3月19日〜21日・インテックス大阪)の会場や、公式の「Hondaモーターサイクルショー2022」特設サイトで世界初公開。
「第49回 東京モーターサイクルショー(3月25日〜27日・東京ビッグサイト)」や「第1回 名古屋モーターサイクルショー(4月8日〜10日・Aichi Sky Expo」でも展示され、注目を集めました。
外観の特徴は、まず、往年のカフェレーサーをイメージさせるロケットカウルを装備すること。先端が前方へ大きく伸びた一体成型FRP製フロントカウルと、丸目一灯ヘッドライトとのマッチングで、ビンテージバイク風のテイストを演出します。
ボディ全体のフォルムは、前後方向にわたる水平方向のラインと、タンクとシートを分ける垂直方向のラインとの交差を基調としたパーツ構成により、ライダーが跨がった際に収まりの良いシルエットを演出。
また、セパレートハンドルによる前傾姿勢のポジションにより、スポーティな乗車姿勢も実現します。なお、車体サイズは、全長2190mm×全幅710mm×全高1160mm、ホイールベース1510mmで、シート高は820mmとなっています。
●先進の電子制御システムも装備
パワーユニットには、動弁系にユニカム形式を採用した、排気量1082cc・水冷4ストロークOHC直列2気筒エンジンを搭載。低速から豊かで幅広く使えるトルクと、高回転までスムーズに回る特性を両立します。
ちなみに、このエンジンは、アドベンチャーモデルの「CRF1100Lアフリカツイン」やクルーザータイプの「レブル1100」、ツアラーモデルの「NT1100」と同系。
ただし、ほかの3車種には6速MT仕様と自動変速のDCT仕様をラインアップしますが、ホークイレブンは6速MTのみの設定となっています。なお、最高出力は102ps/7500rpm、最大トルクは10.6kgf-m/6250rpmを発揮します。
ほかにも、ダイレクトなスロットルレスポンスに寄与する「スロットルバイワイヤシステム(TBW)」、走行状況や好みに合わせてあらかじめ設定された出力特性を選択できる「ライディングモード」、前輪の浮き上がりと後輪スリップを緩和する「Honda セレクタブル トルク コントロール(HSTC)」など、先進の電子制御システムも採用。
これらにより、スポーティながら高い安全性も両立した走りが味わえます。
●ボディカラーは計2色を設定
車体には、セミダブルクレードルフレームに前後17インチホイールをマッチング。フロントフォークには倒立式のショーワ(日立Astemo)製「SFF-BP(セパレート・ファンクション・フロントフォーク・ビッグピストン)」を装備します。
SFF-BPは、片側のフロントフォークに減衰機構とスプリング、もう一方のフロントフォークにスプリングのみを装備した機構が特徴で、摺動抵抗の低減と車体の軽量化に貢献します。
リヤサスペンションにはシングルチューブ分離加圧式ダンパーも採用。これらにより、優れた路面追従性と上質な乗り心地を体感できます。
カラーバリエーションは、陰影の深いブルーを基調にロケットカウルを縁取るシルバーのアクセントを施した「パールホークスアイブルー」と、硬質感のあるブラックを基調にロケットカウルをシルバーに塗り分け精悍な印象とした「グラファイトブラック」の計2色。
価格(税込)は139万7000円で、発売日は2022年9月29日の予定です。
(文:平塚 直樹)