■これまでのカーボンブラックから激しく熱い赤備えのカラーへ
4月16日(土)~17日(日)の岡山国際サーキットで開催の2022 AUTOBACS SUPER GT開幕戦『OKAYAMA GT 300km RACE』。いよいよSUPER GTの2022シーズンが開幕です。
日産車専門のエアロパーツブランドBUSOUと道上龍監督が率いるDrago CORSEがジョイントし、柳田真孝選手とクリッカーでは試乗テストドライバーもつとめてくれている井出有治選手が21年ぶりにコンビを組むなど、話題のBUSOU Drago CORSE。
SUPER GTに初参戦するこの岡山国際サーキットで、参戦マシンであるBUSOU raffinee GT-Rのフルカラーリングがお目見えしました。
3月初旬のシェイクダウンから3月末の富士公式テストまで、無塗装のカーボンブラックにスポンサーロゴだけの状態が続いていましたが、この開幕の地である岡山でフルカラーリングでの初走行となりました。
どこか戦国武将の赤備えを思い起こさせる、炎のような赤の使い方に激しい闘志を感じさせるデザインではないでしょうか。
●初参戦の初競技計測となる予選の結果は?
4月16日(土)は公式予選が行われました。B組で参加したBUSOU raffinee GT-Rの予選Q1でしたが、開始早々にアクシデントによる赤旗中断があり、残り時間8分での再開になるなど初参戦の初競技計測となるBUSOU raffinee GT-Rにとっては、タイミングのつかみづらい場面であったことは否めないでしょう。
BUSOU raffinee GT-Rの柳田真孝選手が1分25秒820、Q1 B組のトップタイムが1分25秒153でその差は0秒667。しかしこのタイム差の中にQ2進出の8台がすべて含まれてしまい、Q1で敗退することとなってしまいました。
Q1 B組で8位、つまりQ2進出最後の一台とのタイム差は1000分の5秒。このタイム差でQ1 B組で9位で終了することになってしまいます。またA組、B組を合わせた予選順位では18位となり、厳しいスタートを迎えることとなりました。
この結果に道上監督は「ドライバーからはフロントのグリップが薄いとのフィードバックがありました。結果的にQ1で敗退してしまいましたが、岡山用に向けた今回のセッティングはリアタイヤにやさしいので、決勝レースでは強みを発揮できると思います」と語ります。
そして今回の目標は「18位という予選順位で優勝を狙います…というのは、現実的ではありません。しかし、とにかくポイント圏内には入ることを考えてレースを展開させていくつもりです」とのこと。
目標のポイント圏内まででも8台以上を抜かないとなりません。17日(日)の決勝レースではベテランの柳田真孝選手、井出有治選手のコンビが、抜いて抜いて抜きまくる、攻めの走りを見せてくれることを期待しましょう。
(写真・文:松永 和浩)