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■いつものオーストラリアGPが戻ってきた!
●一番好きなグランプリ!
新型コロナウイルスの影響で2年間中止となったオーストラリアGPが、2022年F1第3戦(4月8日~10日)として、無事開催されましたね。
実は私、オーストラリアGPに3回(2014年、2015年、2016年)行っており、現地観戦ダントツ1位の大好きなグランプリなんです。
サーキットまでの交通手段よし、気候よし、食事よし、雰囲気よし、お買い物よし、人よしと言うことなし! メルボルンに移住したいと思ったくらいです。
そして何より、ドライバーとファンとの距離が近いのが最大の魅力! ドライバーがサーキットに到着してからパドックに行くまでの道のりを、ファンサービスしながら歩くというメルボルンウォークは、ドライバー好きの私にとっては天国のような場所です。
現地観戦した時は毎朝そこで待ち、それはそれは幸せな時間を過ごしました。
しかし今はコロナ禍。さすがに無いのかな? と思っていたら、今まで通りやってる~! 3年振りの開催ということもあってか、いつも以上に混みあっており心配になるほどでした。
でも、ドライバーもファンも久しぶりの交流で、とっても嬉しそう! ようやくいつものF1が戻ってきたなという感じがして、見ている私も嬉しかったです。今年の日本GPもオーストラリアGPのようにドライバーとたくさん会えたらいいなぁ。
●セバスチャン・ベッテルに罰金68万円!?
もう一つ嬉しかったのが、新型コロナウイルスに感染してしまい、開幕戦から2戦連続欠場していたセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)が復帰したこと。残念ながらレースはリタイアで終わりましたが、彼の良さを再確認することができました。
まずは金曜日のフリー走行。マシントラブルに見舞われコースサイドにマシンをとめると、セッション終了後にマーシャルのスクーターに1人で乗りコース内を走行しながらガレージへ戻っていったのです! しかも頭の上にヘルメットをちょこんと乗せる私の大好きなスタイルで(この気持ち、分かる方います?)!! もう可愛すぎて、何度も見返してしまいましたよ(笑)。
しかしFIA(国際自動車連盟)はこの件で、セッション終了後5分以内は許可なくコースに入ることが許されていないにも関わらずコースに入ったとして、罰金5000ユーロ(約68万円)を科しました。ベッテルは「マーシャルの許可を得た」と主張していましたが…。
それにしても5000ユーロって高すぎないですか? ずーっとファンに手を振っていて現地にいた人は最高に嬉しかっただろうし、ここは少し寛大な気持ちで判断してほしかったな…と思ったり。
フリー走行3回目のクラッシュの影響で、予選が始まっても修復作業が続いていたベッテルのマシン。間に合うのか心配になりましたが、セッション中の赤旗に助けられ、残り2分でコースに復帰することができました!
Q1敗退にはなってしまったものの、セッション終了後「クルマを出させてくれてありがとう。素晴らしい仕事だったよ」とチームを労う無線に感動(涙)。マシン修復中もずーっと近くで見守っていたし、さりげなく使い終わった脚立をどけたりと、ベッテルの人柄が更に好きになりました。
移籍する度に必ずベッテル色にチームが変わっていくと感じていましたが、些細なことかもしれないけれど、このようなことがチームのモチベーションをあげていくのでしょうね。
そして今シーズンのヘルメットにも、ベッテルの優しさがたくさん詰まっています。ロシアがウクライナに侵攻したことを受け、ウクライナ国旗に平和を象徴する鳩、ジョン・レノンの平和や人類愛を歌った「イマジン」の歌詞をデザイン。
オーストラリアGPを観に行った現地の友人から写真が送られてきたのですが、よーく見ると「Imagine」「nothing to kill or die for」の所だけ文字が太くなっています。ベッテルの伝えたいことなのかなぁ。
オーストラリアGPを見終わった今、私はこう叫びたい。セブー! 好きだーーーーー!!
●圧巻の走りでシャルル・ルクレール優勝
3年振りのオーストラリアGPを制したのは、シャルル・ルクレール(フェラーリ)! 今季2度目のポール・トゥ・ウインとなりました。ライバルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がリタイアになってしまったとはいえ、まわりをよせつけない走りは圧巻でしたよね。
レース終盤には、すでにファステストラップを叩きだしているにもかかわらず「もう1回ファステストをだしておいていい?」とチームに確認。しかし「ダメだ。他のチームは更新できないから、出さなくていい」と言われ、「OK。でも…OK」と何か言いたそう(笑)。
もっと速く走れることを証明したかったのでしょうか? 今年のルクレールは落ち着いているし、余裕もあって本当にかっこいい! もちろん、この後ファステストラップを更新されることはありませんでした。
決勝後のインタビューでは、「はじめてギャップをコントロールできたレースだった。最高のクルマだったよ。まだ3戦しか戦っていないからチャンピオンシップのことはどうなるか分からないけど、この流れで行けたら充分戦えるんじゃないかな」と自信をみせてくれました。
絶好調のルクレール。デビュー当時と変わらず謙虚なところが良いですよね。しかも笑顔が素敵でかっこよくて、速いって…。
【天は二物を与えず】と言いますが、思いっきり与えてるー! 今年のオーストラリアGPはルクレールファンがたくさんいた気がするし、これからどんどん人気がでてきそうです。もし周りにF1に興味を持ってくれそうな女子がいたら、おすすめかも!?
●フェルナンド・アロンソ節炸裂!
個人的にちょこちょこ面白い&興奮したことがあったなと感じたオーストラリアGP。
大ベテランドライバー、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、レース後半にランス・ストロール(アストンマーティン)を先頭に大渋滞が起こると、「あのアルファタウリは誰だよ! 何で抜かないんだよ」と無線で怒りをあらわにします。
「あれ? もうガスリーの後ろまできたの?」と順位を確認してみると、なんと2台前にいるピエール・ガスリー(アルファタウリ)のことを言っていたのです。1台前ならまだしも、2台前のマシンにまで文句を言うなんて、アロンソらしくて思わずくすりと笑ってしまいました。
無線と言えば、チーム移籍後、初表彰台を獲得したジョージ・ラッセル(メルセデス)の今後が楽しみになる出来事もありました。
セーフティカー導入のタイミングでタイヤ交換をし、ポジションアップに成功したラッセル。セルジオ・ペレス(レッドブル)が背後に迫ってくると、チームから「ポジションキープが大事だ。もしペレスを守るためにタイヤを使っているのなら、ペレスを前にいかせていいよ」と無線がはいります。
するとラッセルは「そんなこと聞きたくなかった」と一言。そりゃそうだ! その後ペレスに抜かれてしまいましたが、男気を感じる返事はしびれました。チームメイトが7度のワールドチャンピオン、ルイス・ハミルトンでやりづらいところもあるでしょうが、若さと根性でのりきってほしい! ラッセル、頑張れー!!
●タイヤマネージメントスキル100点
そしてアレクサンダー・アルボン(ウイリアムズ)の素晴らしい走りは大興奮でした。
燃料規定の違反で予選失格となり、最後尾スタートとなったアルボンは、なんと全58周のレースでハードタイヤを57周持たせたのです! 他のドライバーがタイヤ交換をしている間に着実に順位をあげていき、ファイナルラップでソフトタイヤに交換。10位フィニッシュと貴重な1ポイントを獲得しました。凄い、凄い、凄すぎる〜!!
チームもSNSに「タイヤマネージメントスキル100点」と投稿していたように、100点満点、いやそれ以上のパフォーマンスをみせてくれましたよね。今シーズンからウイリアムズでF1に復帰したアルボンの活躍に期待大です!
(yuri)