東京ディズニーランドが開園/万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ生まれる/ホンダ初の小型乗用車ホンダ1300が登場!【今日は何の日?4月15日】

■日本屈指のアミューズメントパーク東京ディズニーランドが開園

1983(昭和58)年4月15日、千葉県浦和市の東京ディズニーランドが開園しました。米国のディズニーランドを日本で開業するにあたり、いくつかの候補地があったそうですが、都心に近く、雨が少ない乾燥地域などの条件から、千葉県浦安市が選ばれました。ちなみに、世界のアミューズメントパークの来場者数は、1位がマジックキングダム(ウォルト・ディズニーワールド)、2位はディズニーランドパーク、3位が東京ディズニーランド、4位は東京ディズニーシーと、いずれもディズニー関連ですね(※2019年。Themed Entertainment Association調べ)。

4月15日には、ゴルフの小祝さくら、野球の木村拓也、タレントの鬼奴、アルフィーの坂崎幸之助、宇宙飛行士の野口聡一、伊女優のクラウディア・カルディナーレ、写真家のデビッド・ハミルトン、天才レオナルド・ダ・ヴィンチなどが生まれています。本日紹介するのは、レオナルド・ダ・ヴィンチです。

●画家、彫刻家、建築家、科学者と、マルチな才能を発揮したレオナルド・ダ・ヴィンチが誕生

レオナルド・ダ・ヴィンチ自画像(C)Creative Commons
レオナルド・ダ・ヴィンチ自画像(C)Creative Commons

レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年4月15日、フィレンツェ共和国のトスカーナで生まれました。裕福な公証人の家庭に生まれましたが、幼少期についてはほとんど記録がないようです。1466年、14歳の頃に当時ルネサンスの巨匠であったヴェロッキオに入門し、絵画や彫刻の修業を行います。この頃、すでに絵画だけでなく、建築、設計、音楽、地質学、解剖学、天文学とあらゆる分野の知識を身に付け、多方面で一流となっていました。この頃の研究ノートには、有名なヘリコプターや戦車、自転車のスケッチなどが、こと細かに記載されています。

モナ・リザ(C)Creative Commons
モナ・リザ(C)Creative Commons

1482年にミラノに赴いて、ミラノ宮廷で画家、彫刻家、建築家として活躍。美術に興味のない人でも知っている「モナ・リザ」や「最後の晩餐」など数々の名作を残しました。今でも、モナ・リザのモデルは誰なのか、どうやって立体的に描いたのかなど、ミステリアスな魅力が多くの人々を惹きつけてやまないですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょうか?

●空冷エンジンへのこだわりによって生まれたホンダ1300がデビュー!

1969(昭和44)年4月15日、ホンダ初の小型乗用車「ホンダ1300」が発表、6月から発売が始まりました。もともとは2輪車メーカーだったホンダが初めて投入した4輪車は、大ヒットした「N360」などの軽乗用車でしたが、続いて小型乗用車として初めて市場に送り出したのが、ホンダ1300でした。

1969年にデビューしたホンダ1300セダン
1969年にデビューしたホンダ1300セダン
ホンダ1300のサイドビュー
ホンダ1300のサイドビュー

最大の特徴は、当時小型車では一般的であった水冷式エンジンではなく、あえて空冷式エンジンを採用したこと。社長である本田宗一郎が空冷式でも十分対応できると考えたことが、採用の理由でした。空冷式の不利さをカバーするため、二重の空冷方式DDAC(デュオ・ダイナ・エア・クーリングシステム)を採用。これは、通常の走行風に加えて、水冷エンジンのウォータージャケットのような通路に空気を通してファンで強制冷却する方式です。これにより冷却性能は向上し、1.3L直4空冷エンジンは、他社をリードするエンジン性能を発揮しました。

1970年にデビューしたクーぺ。セダンベースで2分割のフロントグリルが特徴
1970年にデビューしたクーぺ。セダンベースで2分割のフロントグリルが特徴

しかし、販売は期待通りには伸びませんでした。DDACの採用によって、エンジンが100kg程度重くなり、フロントが重いためハンドリング性能が悪い、空冷ゆえにヒーターの効きが悪いなど、市場の評価が低かったためでした。ホンダは、この後水冷エンジンへと舵を切りましたが、ホンダ1300を起点にした「空冷エンジンか水冷エンジンか」という本田宗一郎と現場の技術者の確執は、今も語り継がれている有名な話ですね。

毎日が何かの記念日。今日がなにかの記念日になるかも知れません。

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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