■完勝を支えたヨコハマタイヤのオフロードレース用タイヤ
ヨコハマタイヤのGEOLANDAR(ジオランダー)は、北米でのデザートレース、アジアで開催されているクロスカントリーラリーなど、数多くのレースに参戦し、性能や信頼性を磨き上げてきました。
レースやラリーで得られた知見をタイヤ開発にフィードバックすることで、SUV、ピックアップトラック用タイヤの中でも多くの支持を集めています。
2022年3月30日から4月3日までメキシコのバハ・カリフォルニア州で行われた「第35回 SCORE SAN FELIPE 250」の「Pro UTV Open」クラスにおいて、海外向けのオフロードレース用タイヤ「GEOLANDAR SD(ジオランダー・エスディー)」装着車が優勝しました。
優勝したのは、排気量無制限の多目的四輪車両で競われるクラスです。
「SCORE SAN FELIPE 250」は、世界屈指の過酷なオフロードレースといわれている「Baja(バハ)1000」を含めた全4戦からなる「SCORE World Desert Championship」の開幕戦。鋭い岩場や凹凸が出現する、約450km以上に及ぶデザートコースで競われました。
そのPro UTV Openクラスで優勝したのは、Wayne Matlock選手。同クラスでポールポジションからスタートし、UTVが参戦する他クラスを含めて最も速いタイムである6時間8分を記録しています。2位に15分以上の差をつけた完勝でした。
「GEOLANDAR SD」は、高レベルの耐久性と走破性を発揮し、ドライバーをまさに足元から支えたことになります。なお、ヨコハマタイヤ装着車は、2021年の「Pro UTV NA」クラス(自然吸気エンジン搭載の多目的車両Normally Aspirated UTVsで競われるクラス)でも優勝を果たしています。
横浜ゴムは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「Yokohama Transformation 2023(YX2023)」のタイヤ消費財事業において、高付加価値商品の主力と位置づけているグローバルフラッグシップタイヤブランド「ADVAN」、今回のSUV・ピックアップトラック用タイヤブランド「GEOLANDAR」、そして「ウィンタータイヤ」の販売構成比率最大化を掲げています。
その中で、モータースポーツ活動を技術開発、「ADVAN」と「GEOLANDAR」ブランドのアピールの場と位置づけ、トップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで、国内外の多岐にわたるモータースポーツ競技に参戦しています。
こうしたレースやラリーを制覇することで、日本や世界のユーザーに高い性能や信頼性を強く訴求しています。
(塚田勝弘)