スーパーGT富士公式テストで見た新型マシンたち【SUPER GT 2022】

■GR86が遂に登場! トヨタ86との新旧対決もある?

3月26(土)・27日(日)に静岡県・富士スピードウェイにて行われたSUPER GT富士公式テスト。オフシーズン最後のテストとあって、新型マシンが出揃った公式テストとなりました。

apr GR86 GT
apr GR86 GT

GT300で注目の新型マシンと言えるのがGR86 GTです。

GR86 GT
GR86 GT

東京オートサロン2022のRAYSブースでアンベールを行ったGR86 GT。この発表の際は、aprとシェードレーシングの2チームがGR86 GTで参戦ということでした。

シェイドレーシング GR86 GT
シェイドレーシング GR86 GT

しかし公式テストでは、昨年までロータスエヴォーラを走らせていたmuta Racing INGINGもGR86 GTを走らせ、開幕戦岡山のエントリーリストにもmuta Racing GR86 GTとして記載されていますので、GR86 GTは初年度から3台という、一大勢力として存在感を発揮することとなります。

muta Racing GR86 GT
muta Racing GR86 GT

先代のTOYOTA86 MCも2台エントリーしていますので新旧86対決、そしてBRZとの対決も楽しみなところです。

●HOPPY team TSUCHIYA、つちやエンジニアリングが独自開発のGRスープラで参戦!

富士テストでは全くの新規マシンも登場しました。

HOPPY Schatz GR Supra
HOPPY Schatz GR Supra

2016年にTOYOTA86 MC「VivaC 86 MC」でGT300のチャンピオンを獲得し、2020年と2021年はポルシェ911GT3R「HOPPY Porsche」で参戦していたHOPPY team TSUCHIYAが、その母体であるつちやエンジニアリングで独自に開発をしたGRスープラで参戦します。

HOPPY Schatz GR Supra
HOPPY Schatz GR Supra

ベースとなるGRスープラは、埼玉トヨペットやLM Corsa、MAX RACINGなども採用し参戦していますが、これらのチームが使うGRスープラのGT300マシンはTRDと埼玉トヨペットが開発したものです。

これに対しつちやエンジニアリングのGRスープラは、ベースフレームとルーフ以外はほぼ共通部品が無いとのこと。よく見るとエアロの形状なども全く違います。

●GT300はBMW M4 GT3、GT500はフェアレディZが参戦!

この他に、2月にシェイクダウンを行ったBMW M4 GT3「Studie BMW M4」もフルカラーリングで富士テストに参加。

Studie BMW M4
Studie BMW M4

そしてGT500クラスでは新型フェアレディZのGT500マシン、ニッサンZ GT500が全車フルカラーリングでテストに参加していました。

MOTUL AUTECH Z
MOTUL AUTECH Z

新型マシンが豊富な2022シーズンのSUPER GT。これらのマシンがどのような走りを見せてくれるのか。

そのSUPER GTの2022シーズン開幕戦は4月16(土)~17日(日)、岡山国際サーキットで開催されます。

(写真:吉見 幸夫/文:松永 和浩

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
続きを見る
閉じる