■ベルトラインは水平ではなく、後方へ向かい緩やかに上昇しスポーティに
メルセデス・ベンツが開発を進める主力クロスオーバーSUV「GLC」次期型の最新プロトタイプをカメラが捉えました。
最新プロトタイプの多くの画像は北ヨーロッパで捉えたものですが、シュトットガルトで、キャリカーに積み込まれる直前を激写したプロトタイプは、ルーフにカバーがあり、テールゲートに保護フィルムがあるものの、側面には全く偽装がないフルヌード状態です。
画像からは現行型から進化したデザインが見てとれます。
まず、サイドミラーがAピラー根本からドアへ移動、これだけでも新型であることがすぐわかります。
ベルトラインは水平ではなく、後方へ向かい緩やかに上昇しスポーティに。さらにドアハンドルはドアパネルのかなり下に配置、そのせいもあり、くっきりとあったキャラクターラインが消滅しスッキリとしたサイドビューが確認できます。
一方、北欧で撮られた2台のプロトタイプのうち1台は、エアロホイールとナンバープレートの最後にある文字「E」で示されるPHEVセットアップを備えています。
興味深いのは、こちらのGLCはドイツで捉えたプロトタイプより、さらに背が高いように見えることです。電動モデルは最新のC300eから25.4kWhのバッテリーパックを流用、EV走行は62マイル(100km)以上の航続を誇ります。
そのほかのパワートレインもCクラスと共有するとみられ、1.5リットル直列4気筒ガソリンエンジン+マイルドハイブリッド、2.0リットル直列4気筒ディーゼル+マイルドハイブリッドなどのラインアップが予想されます。
またパフォーマンスモデルAMG「GLC 63」では、V型8気筒ツインターボを廃止、2.0リットル直列4気筒エンジンとリアマウント電気モーターを備えた効率的なプラグインハイブリッドへ進化、最高出力は653psを超えると噂されています。
市販型では、弟分GLBが7人乗りを提供しているため、GLCはボディの拡大が予想されます。
キャビン内では、12.3インチのデジタルインストルメントクラスターや、MBUXインフォテインメント用の11.9インチのインフォテインメントディスプレイなど、Cクラスと同様のレイアウトが採用されるはずです。
GLC次期型のデビューですが、最新情報によると2022年9月または10月の可能性があるといいます。