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■全タイプにアンドロイドオート採用
ホンダは、大型アドベンチャーモデル「CRF1100Lアフリカツイン(Africa Twin)」シリーズの装備を充実させ、2022年モデルとして発売することを発表しました。
全タイプに、スマートフォンとの連携で利便性を高めるアンドロイドオートを採用すると共に、ヘッドライトにデイタイムランニングライトを採用するなどのマイナーチェンジを敢行。
また、ロングサスペンションの採用でオフロードの走破性を向上させた限定モデルも設定することを明かにしました。
●オン・オフ問わず快適なツアラー
CRF1100Lアフリカツインは、1988年に発売された650ccの「アフリカツイン」を元祖に持ち、現在も高い人気を誇るロングセラーの大排気量アドベンチャーモデルです。
初代モデルから一環したコンセプトは、高いオフロードの走破性と、快適な高速ロングツーリングの両立。特に、初期のモデルでは、当時、日本でも高い人気を誇った世界的ラリー競技「パリ・ダカールラリー(現在のダカールラリー)」参戦マシンを彷彿とさせるスタイルが大注目を浴びます。
加えて、大排気量マシンながら高い悪路走行性能を持つことなども人気を博し、特に林道などのオフロードも含めたツーリング好きライダーに大きな支持を得ました。
その後、人気の沈静化などにより、2000年モデルで一旦生産が終了しましたが、2015年に排気量を998ccにアップして復活。2019年発売の現行モデルでは、さらに排気量を1082ccに拡大させた仕様が登場。発売と同時に大ヒットを記録します。
人気の秘密は、やはり、長年磨かれた幅広いレンジで楽しめる乗り味。特に、市街地や未舗装路面での扱いやすさと、高速道路でのロングツーリングでも快適な余裕の走りには定評があるといえます。
また、6.5インチタッチパネル採用の液晶メーターや、オプションのトップボックスにも対応したアルミ製リアキャリアなど、高い実用性を誇る装備も魅力。日常の足から高速道路、最近人気のキャンプなど、さまざまなシーンに対応する使い勝手のよさも光ります。
ラインアップには、スタンダード仕様の「CRF1100Lアフリカツイン」、電子制御サスペンション仕様の「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES」を用意。
また、それぞれに、クラッチ操作と変速操作を自動化しオートマチック車のように乗れる「DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)」仕様も設定。豊富なバリエーションを誇ります。
●細部のアップデートで実用性アップ
その2022年モデルでは、全タイプにブルートゥース接続によるアンドロイドオートに対応。従来からライン接続によるアップルカープレイにも対応していたことから、より幅広いスマートフォンを使うことが可能となり、利便性が向上しました。
また、ヘッドライトには、デイタイムランニングライトを採用することで、昼間におけるフロントビューの存在感と高い被視認性を実現します。
さらに、パワーユニットは、最新の平成32年(令和2年)排出ガス規制に適合させるなどで環境に適応させながら、市街地や未舗装路走行時に多用するスロットル小開度領域におけるFIセッティングを最適化。DCT搭載タイプでは、変速タイミングの熟成を図るなどで、より力強い特性と扱いやすさを追求しています。
ほかにも、純正アクセサリーのクイックシフターはセンサー特性を変更。制御プログラムの熟成を図ることで、より上質なシフトフィーリングを実現するなど、細部のアップデートが行われました。
加えて、今回は、ロングストロークサスペンションの採用で、よりオフロード性能を高めた「CRF1100Lアフリカツイン<s>」と「CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES<s>」も設定。各タイプにはDCT搭載タイプも用意し、それぞれ受注期間限定で発売します(受注期間は1月13日(木)から3月31日(木)まで)。
価格(税込)は、CRF1100Lアフリカツインのスタンダードが163万9000円、DCT搭載タイプが174万9000円で、それぞれ4月21日(木)に発売されます。
また、CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツESは、スタンダードが194万7000円、DCT搭載タイプが205万7000円で、1月27日(木)に発売。
受注期間限定モデルでは、CRF1100Lアフリカツイン<s>は、スタンダードが163万9000円、DCT搭載タイプが174万9000円。
CRF1100Lアフリカツイン アドベンチャースポーツES<s>では、タンダードが194万7000円、DCT搭載タイプが205万7000円で、5月20日(金)に発売されます。
(文:平塚 直樹)