国内仕様はこれで最後!ヤマハが大型スポーツツアラー「FJR1300AS/A」に20周年記念モデルが設定

■ゴールドの記念エンブレム付き特別仕様車

ヤマハは、発売から20周年を迎えた1300ccの大型スポーツツアラー「FJR1300AS」と「FJR1300A」に、特別仕様「20thアニバーサリー・エディション」を設定し、2022年2月10日に発売することを発表しました。

ヤマハFJR1300AS/A20周年記念モデル
FJR1300AS 20thアニバーサリー・エディションの左サイドビュー

また、国内向けの「FJR1300AS/A」は、このモデルをもって生産終了となることも明らかにしました。

●長距離性能とスポーツ性能を両立

FJR1300は、欧州などで高い人気を誇ったヤマハの高速ツアラー、1984年発売の「FJ1100」、1991年発売の「FJ1200」の直系モデルとして2001年に登場。当初は、欧州など海外向けのみの販売でした。

ところが、日本でも2005年の高速道路2人乗り解禁や、ETC導入などでツーリング指向が高まったことにより、2013年に国内仕様が正式導入。

長距離ツーリング性能とスポーツ性能を兼ね備える、スポーツツアラーというジャンルを築いた立役者の1台です。

エンジンには、最高出力147ps/8000rpm・最大トルク14.1kgf-m/7000rpmを発揮する1297cc・水冷4気筒を搭載。高速道路などでの余裕ある走りと、WMTCモード値16.6km/Lという優れた燃費性能を両立します。

ヤマハFJR1300AS/A20周年記念モデル
ヤマハ・FJR1300A 20thアニバーサリー・エディション

また、燃料タンクは25Lもの大容量を確保し、欧州の広大な大陸にも対応する航続距離を実現。電動で上下130mmの間でスライド可能なスクリーン、ライダーの好みに応じて3段階・前後30mmの範囲で調整可能なハンドルポジションなどにより、快適な高速走行性能も誇ります。

さらに、ECUがライダーのアクセル操作を検知し、最適なスロットルバルブ開度を瞬時に演算することで、滑らかなトルク特性を生む「YCC-T(ヤマハ電子制御スロットル)」など、数々の電子制御システムも採用。

発進・加速時に後輪のスピンを制御し滑らかな走りを実現する「TCS(トラクション・コントロール・システム)」なども装備することで、スムーズかつスポーティな走りに貢献します。

加えて、長距離ツーリングや市街地での扱いやすさを重視した「Tモード」、パワー感・スポーティな走行フィーリング・操る喜びを楽しめる「Sモード」が選択できる「D-MODE(走行モード切替システム)」も設定。ワインディングから高速道路まで、幅広い道路状況で走りを堪能できる装備が満載です。

ヤマハFJR1300AS/A20周年記念モデル
FJR1300AS 20thアニバーサリー・エディションの右フロントビュー

ラインアップには、スタンダードのFJR1300Aと、上級モデルのFJR1300ASを用意。特に、ASでは、クラッチ操作不要でシフトチェンジが可能な「YCC-S(ヤマハ電子制御シフト)」を装備。クラッチレバー自体がないため、ライダーはまるで4輪のオートマ車のように、アクセルやブレーキ操作に集中できます。

●ゴールドのロゴやホイールを採用

今回発売される特別仕様の「20thアニバーサリー・エディション」では、ボディカラーにブラックメタリックXを採用。

ヤマハFJR1300AS/A20周年記念モデル
タンク天面にはゴールドの20周年記念エンブレム

タンク天面には、前述したゴールドの20周年記念エンブレムを施したほか、ゴールドの「FJR」ロゴや前後ホイール、専用ステッチ&エンボス加工を施した専用シートも装備します。

また、フューエルリッドやレバー、フートレストには、ブラックのコンポーネントカラーも配色するなど、細部のパーツにも特別感を演出しているのが特徴です。

価格(税込)は、FJR1300A 20thアニバーサリー・エディションが165万円で、FJR1300AS 20thアニバーサリー・エディションが198万円。なお、現行モデルのFJR1300AとFJR1300ASも継続販売されます(154万円〜197万円)。

(文:平塚 直樹

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平塚 直樹

自動車系の出版社3社を渡り歩き、流れ流れて今に至る「漂流」系フリーライター。実は、クリッカー運営母体の三栄にも在籍経験があり、10年前のクリッカー「創刊」時は、ちょっとエロい(?)カスタムカー雑誌の編集長をやっておりました。
現在は、WEBメディアをメインに紙媒体を少々、車選びやお役立ち情報、自動運転などの最新テクノロジーなどを中心に執筆しています。元々好きなバイクや最近気になるドローンなどにも進出中!
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