ディズニーが会社設立/指紋法導入/トヨタ・ランクルに70系ワゴン登場!【今日は何の日?10月16日】

■ウォルト・ディズニー・カンパニーが創設、指紋で識別する指紋法を警察が導入

ウォルトディズニーの記念切手(1968年)(C)Creative Commons
ウォルト・ディズニーの記念切手(1968年)(C)Creative Commons

1923(大正12)年10月16日、ウォルトとロイ・O・ディズニーの兄弟によって、ディズニー・ブラザーズ・カートゥーン・スタジオ(後のウォルト・ディズニー・カンパニー)が設立されました。立ち上げ時には、主にアニメーション映画の制作をしていましたが、後にテーマパーク事業やメディア産業へ参入して、巨大メディア・エンターテイメント企業に成長しました。ちなみに、誰もが知っているディズニーの公式マスコット「ミッキーマウス」は1928年に誕生しました。

また1908(明治41)年のこの日、個人を指紋で識別する「指紋法」が警察に導入され、受刑者の指紋徴取が行われました。現在も指紋は犯罪捜査で利用されていますが、最近はスマホのロックを解除するパスワードの代わりに利用されていますね。なおスピード違反などで捕まった時に反則キップをもらい、交通事件原票に指紋を捺すように求められますが、これは拒否できます。ここでの指紋採取は、個人を認証する手段のひとつにすぎないので、代わりに押印や署名で手続き上は何ら問題ないそうですよ。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●プラドの前身となるクロカンSUV・ランクル70系ワゴン登場!

1985(昭和60)年のこの日、トヨタ・ランドクルーザーに70系ワゴンという初の5ナンバー乗用モデルが追加されました。このモデルの誕生には、1980年代のアウトドアブームによりクルマのレジャーユースの要求が高まり、クロカン性能に加えて乗用車のような居住性やスタイルが重視されてきたという背景があります。

1985年発売のランクル70系ワゴン
1985年に追加発売されたランクル70系ワゴン

ランクルの歴史は古く、そのルーツは戦後間もない1951年に米軍と警察予備隊(自衛隊の前身)の要請によって製造された「トヨタジープBJ」まで遡ります。その後、ジープという名前がウィリス社の商標権に抵触することから、車名をランドクルーザーに改名して、派生モデルを増やしながら本格クロカンの雄として進化を続けてきました。

1985年発売のランクル70系ワゴンの運転席周り、走りを楽しむ装備が満載
ランクル70系ワゴンの運転席周り。走りを楽しむ装備が満載

そして登場したランクル70系ワゴンは、ランクル70系バンをベースに、ショートホイールベースでコンパクトな2ドアショートボディでした。サスペンションをコイル化して乗り心地を改善、室内には大きなラゲッジスペースが必要ないため、十分な乗員スペースが確保されて快適性が向上しました。パワートレインは2.4L直4OHCディーゼルターボと5速MTの組みあわせで、パワフルなディーゼルターボの特性を生かしたランクルらしいオフロード走行を実現しました。

1990年発売のランクル・プラド、ライトデューティのオフロードSUVとして人気となった
1990年に発売されたランクル・プラド。ライトデューティのオフロードSUVとして人気となった

それまでの悪路走破性を重視した本格オフロード4WD車でなく、ライトデューティのオフロードSUVとしてデビューしたランクル70系ワゴン。ある意味ランクルを変える革新的なモデルでしたが、販売的には大成功とはいきませんでした。ところが1990年に後継として登場したランクル・プラドは大ヒットとなります。ランクルワゴンは存在感を示すことはできませんでしたが、プラドへの道を拓く重要な役割を担ったといえるかもしれませんね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

この記事の著者

Mr. ソラン 近影

Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
続きを見る
閉じる