横浜に日本初のガス灯/国産初のコピー機誕生/三菱RVRにスポーツギア追加!【今日は何の日?9月29日】

■横浜で日本初のガス灯が点火、富士ゼロックスが国産初のコピー機を完成

ガス灯
ガス灯

1872(明治5)年9月29日、横浜大江橋から馬車道、本町通りにかけて日本初のガス灯が設置されました。高島嘉右衛門が設立した日本初のガス会社「日本社中」が、フランス人技師プレグランの協力を得て完成させました。当時のガス灯は、石炭から発生させたガスをバーナーのようにして燃やし、その炎を明かりとして利用する仕組みでした。現在も馬車通りには、東京ガスが灯すガス灯が数多く設置されています。何か幻想的で温かみのある光が魅力的ですね。

XEROX-914(引用:富士フィルムHP)
XEROX-914(引用:富士フィルムHP)

また1962(昭和37)のこの日、富士ゼロックスが国産初となる電子複写機「ゼロックス914」の完成を発表しました。完全自動複写機で1分間にA4を7枚コピーすることができ、大ヒットして一気に普及しました。会議のために資料を何十枚もコピーするというような場面で大活躍しましたが、最近はデジタル化とペーパーレス化が進み、コピーは悪というような風潮になっています。コピー機が活躍する機会がますます少なくなって、将来的にはなくなってしまうのでしょうか。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

●スポーツ度を高めたRVRスポーツギアが追加!

1992(平成4)年のこの日、三菱自動車の「RVR」に「RVRスポーツギア」が追加されました。

1992年発売のRVRスポーツギア
1992年に発売されたRVRスポーツギア
1992年発売のRVRスポーツギアの後ろ外観、スペアタイヤがワイルドさを強調
RVRスポーツギアの後ろ外観。スペアタイヤがワイルドさを強調

RVRは、1991年2月にアウトドアが楽しめるライトデューティRVとしてデビュー。当時の日本は、バブル景気に陰りが見え始め、ハイソカーのような高級車が売れなくなっていました。そのような中、家族みんなで自然を楽しむアウトドアブームが起こり、オフロードでも快適に走行できるRVRは、そのユーテリティの高さが評価されてヒットモデルとなりました。

1992年発売のRVRスポーツギアのシート、余裕の後席スペースがセールスポイント
RVRスポーツギアの車内。余裕の後席スペースがセールスポイント

そして翌年1992年のこの日、パワーアップしたエンジンを積むスポーティでワイルドなモデル、RVRスポーツギアが追加されました。ベースとなるRVRに対して、地上高を高め、フロントにはカンガルーバーと大型フォグランプ、サイドにルーフレール、リアにはSUV定番のスペアタイヤを装備。RVRと同様、乗り降りに便利な片側スライドドアに、シートも同じく4人あるいは5人が楽に座れる室内空間を確保、特に後席は他を圧倒するスペースで、リアシートを倒すと広い荷室空間も確保されました。

1991年発売の初代RVR、コンパクトなRVとして人気となる
1991年に発売された初代RVR。コンパクトなRVとして人気となる

エンジンは、ディーゼルターボにインタークーラーを装着してパワーアップ、同時に2.0 DOHC インタークーラー付きガソリンターボも追加設定されました。トランスミッションは5速MTと4速ATの2種、駆動方式はFFとフルタイム4WDが用意されました。

RV旋風を巻き起こした1991年に登場した2代目パジェロ
RV旋風を巻き起こした1991年に登場した2代目パジェロ

当時の三菱自動車は、時代の先端を行く個性的なモデルを投入し、RVブームを牽引していました。その代表といえる3つのモデルが、日本にRVブームを巻き起こした2代目「パジェロ」、本格4WDの地位を不動にした「デリカスペースギア」、そして最後がコンパクトながらアクティブなRVR(スポーツギア)でした。バブル崩壊も何のそのといった勢いがありましたね。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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