■カスタマーレーシングチームに向け設計されたツインモーターの全輪駆動クーペ
ポルシェは現在、ドイツ・ミュンヘンで開催されている「IAAモビリティ2021」にて、次世代「718ケイマン」を示唆するプロトタイプ「Mission R」(ミッションR)を世界初公開しました。
ミッションRは、ポルシェが世界中で開催されるワンメイクシリーズチャンピオンシップに参加する、カスタマーレーシングチームに向け設計されたツインモーターの全輪駆動クーペです。
そのフロントエンドには「タイカン」を彷彿させる4眼LEDヘッドライトを装備。アグレッシブなリップスポイラー、カナードを装着し、ボンネットにはエアスクープを備えています。
サイドには大型のインテーク、後部には「PORSHCE」のロゴを刻むスリムでワイドなLEDテールライト、巨大リアウィング、ディフューザーなども確認できます。
カーボン製Y字ルーフの下にあるコックピットには、中央にデジタルディスプレイを備えたバタフライスタイルのステアリングホイールを装備、その奥には2番目のデジタルインストルメントディスプレイが配置されています。
注目のスペックは、最高出力429psを発揮するフロントモーターと最高出力626psを発揮するリアモーターにより、システム合計で1,088psを発揮、世界のトップハイパーカークラスと同レベルまで高められています。
動力性能では0-96km/h加速2.5秒、最高速度300km/hに達し、900ボルトのテクノロジーによりわずか15分で約80%の充電が完了するといいます。
ポルシェデザインのボスであるミヒャエル・マウアー氏は、「ミッションRは、将来の生産モデルを示唆する」と断言しており、フルエレクトリック次世代ケイマンと期待していいでしょう。
タイカンが2015年の「Mission Eコンセプト」から2019年のデビューまで4年の月日を費やしたことを考慮すると、ミッションRの市販型は2025年までに発売されると予想されます。