■21インチ大径ホイールに粘着性のあるミシュランタイヤ装備
米テスラは6月、「モデルS」の高性能ブランド「Plaid」(プレイド)発売イベントをおこないましたが、最新プロトタイプがニュルブルクリンクへ向かう姿が目撃されました。
プレイドは3基の電気モーターを搭載、システム合計で1,100psを発揮、0-96km/h加速は1.99秒、1回の充電による航続は627kmのパフォーマンスを持っています。
捉えたプロトタイプは、21インチの大径ホイールを装着、ある角度から見るとキャビン内にはロールケージが張り巡らされているようです。
実は同じ「BIT0670」のナンバーを付けたプロトタイプを2019年9月にも捉えていますが、今回とは異なるホイールを装着、リフレッシュ前のボディに暫定的なリアスポイラーが装着されていましたが、今回はグリップ力の高いミシュランタイヤを履いているようです。
プレイドがニュルへ向かった目的はズバリ、ニュル最速EV4ドアセダンの記録です。約9年前に導入されたモデルがニュル最速EV4ドアのラップレコードをターゲットにしているとは興味深いですが、このモデルは最新の高性能「プレイド」を搭載しており、オリジナルバージョンとはほど遠い性能を持っています。
現在同レコードは、ポルシェ「タイカン」の7分42秒が最速記録ですが、テスラは2019年11月、非公式ながら7分13秒を記録したと主張しており、事実なら記録更新は濃厚で、7分以下も視野に入っているはずです。
ただし、ポルシェの記録は「ターボ」でのものであり、フラッグシップ「ターボS」がまだ待機しています。
さらにメルセデス・ベンツは高性能「AMG EQS」を開発しており、2021年以降はEV4ドアセダンによる高速戦争が始まる予感です。