■メッシュ化されたエアコンアウトレットなど、新鮮味を感じさせるディテール
2021年6月24日に世界初公開された新型シビックは、インテリアも大きく変わっています。
現行型は、ラウンドした形状のラッシュボードをはじめ、インパネ両端に行くほど下向きに弧を描く造形で、ドアトリムまでつながるラウンドしたラインにより、適度な包まれ感があります。
一方の新型は、直線基調のインパネに一新され、メッシュ化されたエアコンアウトレットや加飾パネルが助手席前からインパネ中央部までまっすぐに伸びていて、その流れはステアリングスイッチにまでつながっています。
ドアトリムまわりの造形も直線基調になり、キャビン(インテリア)は、初代や3代目シビックに通じるノイズレスのサーフェイスが目を惹きます。
屋内に置かれていた新型シビックに座ってみると、屋外で乗るのと印象は違うかもしれませんが、ホンダらしいすっきりとした視界が確保されているのが伝わってきました。
中央最上部に配置されたセンターディスプレイやメーターパネルは視線移動を抑制。センタークラスターやステアリングスイッチなどに配置される操作系は、ドライバーが自然に使える操作性を実現したとしています。
使い勝手では、センターコンソールに配置されるカップホルダーが大径のドリンクやタンブラー(水筒)などが収まるようになったのが朗報。
ドリンクホルダーは、シフトレバー左側に配置されているものの、シフトレバーを5度傾斜させることで、飲み物を置いた時の操作性への配慮されているそうです。そのほか、フロントトレーは、iPhone12 Pro Maxが置ける大きめのサイズになっています。
操作系では、触感やフィードバックにまでこだわっています。インナーハンドルは指かかりのフィーリングにまでこだわり、エアコンダイヤルも大きさやディテールにこだわり、ひねる、引く、つまむといった操作がスムーズにできます。
用意されるインテリアカラーは、「LX」グレードが「SPORT BLACK」で、シートは1枚の表皮にこだわり織り組繊で表現されています。「EX」は「BLACK×RED」のインテリアカラーになり、シートは赤パーフォレーションでスポーティな仕立てになっています。
イルミネーションはステアリングスイッチも赤でコーディネイトされています。
(文:塚田 勝弘/写真:井上 誠)