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■先輩ドライバーさんのやり方を勉強し、ひよっこコ・ドライバーは練習あるのみ!
●ペースノートは書くのも読むのも大変!
こんにちは♪ 元SKE48・梅本まどかです。
前回のうめまど通信vol.41に続き、2021年6月11日(金)〜13日(日)に参戦した『2021年 JAF全日本ラリー選手権 第6戦「MONTRE 2021」』について。今回はレッキ(下見走行)について書いていこうと思います。
ラリーに参戦するうえで大事になってくる、このレッキ。
前にも書いたことがあると思うのですが、このレッキで上手くペースノートが作れないと、本番で速く走ることはもちろん、ゴールできない可能性が高くなり、レッキでどれだけ情報をひろい、いいノートが作れるかがポイントになっていきます!
いつものラリーのスケジュールだと、レッキ日が金曜日で土曜日にDAY1、日曜日にDAY2なので、レッキ日の夜にDAY1で走るSS分だけレッキの車載映像を見直して、ノートの修正し、それを清書。DAY1が終わってからDAY2の分を見直して修正、清書という感じでペースノートを作っていました。
でも、今回はレッキ日とDAY1が一緒でレッキが終わり、サービスパークに戻ると12時頃。スタートリストが15時に発表され、15時30分から1号車がスタート…というタイムスケジュールのため、ここで見直して修正まではできても、清書をするのはリスキー。
清書は間違えて書いてもいけないのでここにも集中力がいるし、今回はSSが今まで経験した距離よりも長いのでその分書く量もあったのです。
急いで書いて失敗してもイヤだし、朝2時30分起きだったので休憩もしっかりとらないと集中できず、それに本番でちゃんと読めなければ意味がないので、初めて清書せずに挑むことをアイテナリー(スケジュール表)が発表されていた時から決めていました!
なので、レッキの時から読みやすく書けなければいけないし、どうしたらレッキで簡単に沢山書きながら余裕をもてるか、今回ラリーに入る前に考え練習していたのです。
読む練習もですが、実はいつも書く練習もしています。
普段から練習したり、コンスタンスに参戦していればいいのですが、実践練習はできず、3ヵ月も空くといろいろ身体や脳が忘れてすぐに反応してくれないのです。
なので、言われたらすぐにその言葉をパッと書けるようYouTubeでラリーのインカーで日本語読みのものを探して書いてみたり。新城のインカーでも同じようにやってみたり。
書いたらそれを動画に合わせて読んで…など、書く方も読む方も練習しました!
ベテランの方はみんなすぐに出てきて書けると思うのですが、まだまだひよっこコ・ドライバーの私は練習して染み込ませないと余裕は持てないのです。
またラリーのペースノートは、ドライバーさんによってまったく違いますが、書き方もコ・ドライバーによって違うので2人のノートになります。
●メカニックのさいだ君にも助けられました! ありがとうございます~
今回のSSは、実は以前地区戦などで使われたことのあるSSという情報を得たので、インカーがネット上にUPされていないか探したのですが、自力で見つけることができませんでした。
でも、メカニックのさいださんが見つけてくれたので、今回走る前に動画でどんな道か見ることができたのです!
これが出来るか出来ないかってとても大きいので、インカーってホントに貴重で走る上でありがたい情報になります。さいだメカニックさんもいろいろ頑張って探してくれたみたいで、ホントに感謝です。
毎日動画を見たり、目印になりそうなものはどうやって書こうか考え、ラリーの日までには練習できたので、レッキの日は迷いなくすぐに書く事もでき、以前よりも余裕ができた気がしました。
まだ経験が浅いので引き出しが少なかったのですが、今回、いろいろとラリー前に考え、自分なりの書きやすいものを作れたので1つレベルUPできました!!!!
今回でいうと、丸太が沢山積んである箇所がいくつかあり、【丸太】と書いてもいいのですが、レッキですぐ書けるよう【◎】にしました。実際に読むところは後から漢字で丸太と間違えないよう付け足しで書いて、ロストした時の目印として、ドライバーに伝えない丸太は【◎】そのまま。こんな感じで自分の中の記号などをつけて、ペースノートを作りました。
前回の新城ラリーでも感じたのですが、村田選手のノートの作り方は凄く勉強になり、必ず同じ速度で走り、コーナーの大きさのズレをなくし、ベテランだからこその、記憶しながら、今のラインをどう通るか考え、すぐに言い、レッキ後の修正もいつもほぼなしでいけてしまうのです。
今回2本のSSで一応見直ししたい箇所が1つだけあり、レッキ後すぐに見直したのですが、結局そのままで大丈夫という判断になり、経験してるからこその言葉と使い分けなどがはっきりしていて、流石だなと感じることばかりでした。
またレッキ中、後ろから速いクルマがきたら譲って、また自分たちのペースで再開するのですが、この自分のペースで落ち着いて淡々と村田選手はレッキをこなしている感じに、ラリーは迷いがない方がいいんだなとも思いました。
この作ったノートを信じて本番走らなければならないのですが、やっぱり迷うと難しくなったり、モヤモヤしたり、そうすると上手くいかなかった事が何度かあったのですが、今回そういったどっしりと構えて自分のペースで落ち着いてドライブしノートを作る村田選手を見て改めて、この大切さを感じました。
さて、次回は遂に本番SSについてです! お楽しみに♪