■5大陸を象徴する5色の輪の五輪旗が誕生
今日6月14日は、「世界献血デー」です。「ABO」式血液型を発見したオーストリア人のラントシュタイナー博士の誕生日、1866(慶応4)年6月14日であることに由来します。日本人のA型/O型/B型/AB型の比率は概ね4:3:2:1ですが、この比率は国によって異なります。世界的にみれば、最も多いのはO型だそうです。ちなみに血液型と性格を結びつけたがるのは日本人ぐらいだとか。時々勝手に決めつけられてムッとすることがありますよね(笑)。
また1914(大正3)年のこの日、オリンピック委員会の設立20周年記念式典で、オリンピックのシンボルとなる五輪旗が制定されました。世界の5大陸を象徴する青・黄・黒・緑・赤の5つの輪がWになるように組み合わされた五輪旗は、オリンピック提唱者のクーベルタン男爵の提案だそうです。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2006(平成18)年6月14日、スバル(当時は富士重工)からハイトワゴンの軽自動車「ステラ」が発売されました。スバルは、2008年に軽自動車の自社生産の撤退を発表していますので、ステラがスバルにとっては最後の自社開発の軽自動車になります。
ステラは「プレオ」の後継車ですが、プレオはスズキのワゴンRで火が付いた軽のハイトワゴンブームに上手く乗れませんでした。その反省を生かして登場したステラは、特に女性をターゲットにして乗り心地や扱いやすさ、余裕のある居住性に重点をおいて開発されました。親しみやすく愛らしいフォルムに、他のハイトワゴンに負けない室内空間を実現。エンジンは4気筒660cc DOHCエンジンと、それにパワフルなスーパーチャージャーを組み合わせたものの2種類。これにCVTが組み合わされ、駆動方式はFFと4WDが選べました。
スバルが、「ワゴンR」と「ムーヴ」を追走するために投入したステラ、販売からわずか1週間で5438台の受注を記録して順調なスタートを切りました。その後も堅調に販売を伸ばしましたが、2011年に販売を終了、2代目以降はダイハツ「ムーヴ」のOEM車となりました。この背景には、2008年に発表されたトヨタ・スバル・ダイハツの業務提携強化と、軽自動車の自社開発・生産からの撤退があります。中規模メーカーのスバルにとって、登録車の開発に注力するためのやむを得ない選択でした。
スバルは1958年に歴史的な名車「スバル360」を生み出した軽自動車のパイオニアです。その最後を飾ったのがステラでした。技術にこだわった走りや個性的なプレミアム感の軽自動車が消えてしまうのは、残念ですね。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)