東京スカイツリー開業。高級ミニバン「トヨタ・アルファード」デビュー!【今日は何の日?5月22日】

■ライト兄弟が飛行機の特許を取得

1903年砂丘における初飛行 (C)Creative Commons
1903年砂丘における初飛行 (C)Creative Commons

1906年(明治39)年5月22日、ライト兄弟が飛行機械の特許を取得。実際に有人飛行に成功したのは、3年前の1903年でした。4気筒自動車用エンジンを横向きに改良した12PSの水平型エンジンを搭載。エンジン以外は木と布、重量274.7kg、飛行距離36.6mで飛行時間は12秒だったという記録が残っています。

東京スカイツリー
東京スカイツリー

また2012年(平成24)のこの日、すでに2月29日に完成していた東京スカイツリーが開業しました。高さ634mの電波塔は、地上デジタル放送やFMラジオ放送などの発信を担っています。世界一高い電波塔ですが、建築物全体ではアラブ首長国連邦(UAE)ドバイの超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」(828m)が世界一です。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

2002(平成14)年5月22日、トヨタの高級ミニバン「アルファードV/G」が発売されました。初代アルファードは、ネッツ店で「アルファードV」、トヨペット店で「アルファードG」としてフロントグリルをわずかに変えて販売されました。

2002年発売のアルファードV
2002年発売のアルファードV
2002年発売のアルファードG
2002年発売のアルファードG

アルファードは、高級ミニバンの先駆車として大ヒットした1997年発売の日産の「エルグランド」から遅れること5年で登場しました。落ち着いた気品あるデザインと木目やメッキパーツなどを採用したゴージャスな内装、さらに豊富なシートアレンジの3列シートによって最上級の快適性と高級感を実現。パワートレインは、2.4L直4DOHCと4速AT、および3.0L V6DOHCエンジンと5速ATの組み合わせを用意し、翌年にはハイブリッド仕様が追加されました。

2008年発売の2代目アルファード
2008年発売の2代目アルファード

アルファードは、エルグランドとは異なるFFプラットフォームを利用し、圧倒的な室内空間と豪華な装備によって発売直後から大ヒット、あっという間に高級ミニバントップの座をエルグランドから奪取しました。さらに、2008年のモデルチェンジでアルファードGは「アルファード」、アルファードVは「ヴェルファイア」に改称され、これ以降アルファードは「上品/洗練」を、ヴェルファイアは「力強さ/先進性」をコンセプトに、独立したモデルとして棲み分けされました。

2008年発売のヴェルファイア
2008年発売のヴェルファイア

現在も、アルファードは爆発的に売れています。安いグレードでも350万円以上する高額車でありながら、月に1万台前後を販売し、ヴェルファイアと合わせれば軽を除く販売台数で3位に食い込む勢いです。余裕のあるファミリー層や会社のVIPが、高級セダンでなくファーストクラスのような室内空間を持つ高級ミニバンに移行している、高級車でもセダン離れが起こっている証ではないでしょうか。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

Mr.ソラン

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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