メートル法記念日。トヨタからパブリカ スターレットがデビュー!【今日は何の日?4月11日】

■1986年ハレー彗星が地球に最接近、次に接近するのは2061年

1921(大正10)年4月11日、改正「度量衡法」が公布され、それまでの尺貫法からメートル法に改正することが定められました。しかし、反対が多く切り替えることができず、結局1951年の新「計量法」施行でやっと切り替わりました。ちなみに、1尺は約30.3cm、1貫は3.75kgです。

また1986(昭和61)年のこの日、ハレー彗星が76年ぶりに地球に最接近しました。天体望遠鏡が売れるなどちょっとしたフィーバーが起こりましたが、期待したほど美しい姿は観れませんでした。次に接近するのは2061年、40年後なので残念ですが筆者は観れないですね。

さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?

1970(昭和45)年4月11日、クーペスタイルの「パブリカ スターレット」がデビューしました。パブリカ スターレットは、パブリカシリーズのスポーティな上級モデルとして設定されました。

1970年発売のパブリカスターレット
1970年発売のパブリカスターレット
1961年発売の初代パブリカ
1961年発売の初代パブリカ

初代「パブリカ」は、トヨタ最初の大衆車として1961年にデビュー。取り扱いの良さと低価格が好評で、モータリゼーション黎明期のヒット作となりました。その後、1966年に排気量を700cc/800cc→1000cc/1200ccに拡大した2代目が登場、これがパブリカ スターレットのベースとなります。

1966年発売の2代目スターレット
1966年発売の2代目スターレット

そして、1970年にパブリカの派生モデルとして登場したのが、初代パブリカ スターレットです。イタリアの有名デザイナーのジウジアーロのデザインによって、パブリカとは全く異なる直線基調のロングノーズのスポーティなクーペに仕上がりました。エンジンはパブリカと同じですが、軽量コンパクトなボディの強みを生かしてモータースポーツでも活躍しました。そして1978年に2代目が登場、これを機にパブリカの冠が取れて単なる「スターレット」を名乗り、またクーペからハッチバックにスタイル変更して、ここから実質的にスターレットの歴史が幕開けました。

パブリカ スターレットからスタートしたスターレットですが、その後5代目まで時代とともに進化し続け、最後には「ヴィッツ」へバトンを渡すという重要な役目を果たして30年近い歴史の幕を閉じました。

毎日が何かの記念日。それではまた明日!

(Mr.ソラン)

この記事の著者

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Mr. ソラン

某自動車メーカーで30年以上、自動車の研究開発に携わってきた経験を持ち、古い技術から最新の技術までをやさしく解説することをモットーに執筆中。もともとはエンジン屋で、失敗や挫折を繰り返しながら、さまざまなエンジンの開発にチャレンジしてきました。
EVや燃料電池の開発が加速する一方で、内燃機関の熱効率はどこまで上げられるのか、まだまだ頑張れるはず、と考えて日々精進しています。夢は、好きな車で、大好きなワンコと一緒に、日本中の世界遺産を見て回ることです。
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