■内部には、多角形ステアリングホイール、コンパクトなディスプレイを搭載
VWは現在新世代VWミニバン「I.D. BUZZ」市販型を開発していますが、その最新の市販型プロトタイプを捉えるとともに、その内部を初めて激写しました。
I.D.BUZZは、2017年のデトロイトモーターショーで初公開されたフルエレクトリックのミニバンです。そのルックスは、Tシリーズの前身である「タイプ2」(通称ワーゲンバス)の再来と呼ばれる、レトロチックなデザインが特徴となっています。同年8月のペブルビーチ・コンクール・デレガンスでは、I.D.BUZZの市販化を明言しており、その動向が注目されていました。
コンセプトモデルでは、レトロなエクステリアに対し、キャビン内では道順情報をクルマの7~15m前方の道路にバーチャル技術で投影、センターコンソールには取り外し可能なタブレットを装備し、レストラン前を通るだけで新メニューなどの情報を提供してくれるなど、最先端技術が盛り込まれています。
カメラが捉えたその内部には、多角形ステアリングホイールを装備している様子が伺えるほか、コンパクトなディスプレイが搭載されています。しかし、開発初期段階のため、これが取り外し可能なタブレットかどうかは不明です。
EVパワーユニットは、48kWh~111kWhのバッテリーを搭載し、550km(342マイル)の航続距離を実現します。また150kWのモーターを積み、最大374psを発揮、0-100km/h加速は5秒、最高速度160km/h(リミッター作動)のパフォーマンスを持っています。さらに市販型では、ルーフに最大15kmを延長できるソーラーパネルを装備するほか、4WDバージョンも噂されています。
I.D.BUZZ市販型のワールドプレミアは最速で2022年、その後はカーゴバージョンの「I.D. Cargo」が発売予定となっています。