■アルトはターボRS で15年ぶりにターボモデル復活
10年前の2011年3月11日午後2時46分、未曽有の大惨事となった「東日本大震災」が発生しました。地震による揺れと津波によって東北地方に壊滅的な被害をもたらしました。筆者が住んでいた愛知県でも大きな横揺れがあり、仕事を中断して東北出身者の実家の安否確認を指示したことを、今でも鮮明に覚えています。地震はいつ起こるか予測できないので、いつ地震が発生してもいいように準備が必要ですね。
さて、クルマ界の今日は何があったのでしょう?
2015(平成27)年3月11日、スズキから新型「アルトターボRS」が発売されました。アルトのターボは、2000年の4代目「アルトワークス」の生産終了以来、15年ぶりの復活となります。
「アルト」の歴史は古く、初代は1979年(昭和54)年まで遡ります。アルトは、物品税がかからない商用車でありながら乗用車スタイルの「軽ボンネットバン」という新しいジャンルを開拓して大ヒットしました。その後、軽の高出力化時代に対応して1985年に初めてターボを搭載した「アルトターボ」が登場。続いて、高性能モデルの集大成として1987年に登場したのが初代「アルトワークス」でした。アルトワークスは、「リトルモンスター」と呼ばれて大人気となりましたが、1998年の4代目で一旦生産を終了しました。
そしてアルトワークスではありませんが、高性能ターボモデルとして復活したのが、アルトターボRSです。吸気VVTを装備したターボエンジンは、最高出力64PS、最大トルク98Nmを発生。バドルシフト付き5AGS(オートギアシフト)と60kg軽量化したボディの組み合わせは、小気味よいスポーティな走りを実現しました。一方、アイドルストップを採用した優れた燃費性能、さらに緊急ブレーキや誤発進制御機能、衝撃吸収ボディなどの安全装備も充実していました。
実用性や上質な走りを重視したアルトターボRSでしたが、なんとその年の12月24日に5代目アルトワークスが復活しました。どっちを選ぶかといったら、走りたがり屋は当然ワークスを選ぶでしょうね、RSはその後静かに市場から撤退しました。
毎日が何かの記念日。それではまた明日!
(Mr.ソラン)